繊維製品消費科学
Online ISSN : 1884-6599
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ISSN-L : 0037-2072
58 巻, 11 号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
時事刻告
解説
シリーズ「地域に関わる伝統産品」
シリーズ「もう一度知りたい洗濯表示 ― 基本編 ―」
シリーズ「もう一度知りたい洗濯表示 ― 実用編 ―」
報告記
報文
  • 坂下 理穂, 諸岡 晴美
    2017 年 58 巻 11 号 p. 921-928
    発行日: 2017/11/25
    公開日: 2017/11/25
    ジャーナル フリー

    本研究では,前報 1) で得られた歩容を示す特徴量としてのΔS を用いて,つまずき予防機能をもつ靴下の設計に資することを目的として,ノーマル靴下(N),市販のつまずき予防靴下(F),市販のつまずき予防靴下に介護用靴を履いた場合(FS),テーピングを施した場合(T),素足歩行をコントロールとした場合(Co)について,歩行時の動作解析および筋電図解析を行った.膝関節・足関節・足趾関節の角度および角速度について解析を行った.被験者は若齢者8 人と高齢女性10 人である. 前報において,高齢者の歩行動態を表す特徴量として,最大値と最小値の差(両振幅ΔS)を抽出した.この結果をもとに,本研究ではつまずき予防を評価するための指標としてΔS を用いた.膝関節・足関節・足趾関節のΔS において,高齢者で試料FS Co より大きいことが観察され,介護用靴着用がつまずきを減少させると考えられた.試料F およびN Co との間にΔS の相違はみられなかった.若齢者においては,どの試料を着用してもほとんどΔS の相違はみられなかった.試料FS において,高齢者における大腿二頭筋および腓腹筋外側頭のIEMG が増加したことから,これらの筋が主働筋に加えて歩行を補助することがわかった.効果的なつまずき予防靴下の設計においては,靴のソール部分やアッパー部分の機能をもたせた設計であることが有用であると考えられた

  • 井上 光, 佐藤 克成
    2017 年 58 巻 11 号 p. 929-936
    発行日: 2017/11/25
    公開日: 2017/11/25
    ジャーナル フリー

    服装は,場に応じた選択をすることで印象が変化することが知られている.同様に,その服装に適した香りを付与することで,服装の印象が強調される可能性がある.そこで本研究では,特定の服装に適した/適していない香りについて,特に服装と香りそれぞれの印象の因子に着目して推測可能か検討した.服装5 種類,香り6 種類を用い,服装と香りの組み合わせの適合度を確認する適合度評価実験と,服装と香りの因子を抽出し嗜好性を確認する印象評価実験を行った.実験結果から,服装と香りの因子得点や嗜好性,因子得点の類似性から服装・香りの組み合わせの適合度を推測するモデルついて,共分散構造分析を行った.分析結果から,適合度が高いと評価される服装と香りの組み合わせとして,因子得点の類似性が高いことに加え,服装が“親密”や“清楚”な印象である,また香りが“疎遠”な印象であるという条件が示唆された.

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