大学病院に勤務する看護師20 名を対象に,通常のユニフォーム,各自好きなユニフォーム,病棟内の話し合いで決定したユニフォームを着用した場合の3 条件で職務を遂行してもらい,ユニフォームの採用条件の違いが看護師の心理やチーム医療にもたらす効果を比較した. (1)病棟内の話し合いにより決定したユニフォームを着用した場合の看護師の仕事に対するやりがい感は,通常のユニフォームを着用した場合より有意に高かった.患者や同僚への声かけ,ストレス,緊張感については,ユニフォームの採用条件の違いによる差はみられなかった. (2)チーム医療に関する評価では,ユニフォームの採用条件の違いによる差はみられなかった.しかし,病棟内の話し合いにより決定したユニフォームを着用した場合においてのみ,「目標達成と向上心」が高い看護師は,患者や同僚への声かけが多く,やりがい感が高かった.「職務協働性」が高い看護師は,同僚への声かけが多かった.
4 つの環境に実験室を設定し,紳士用スーツに用いられる11 種類の裏地の風合いを14 対の用語で判定させた.30 名の被験者は一定の方法で裏地を触って風合い判定を行った.環境の温湿度が変化すると裏地素材の肌触りの判定は変化した.被験者は,裏地のまとわりつきやすさを,低湿環境では判定することが出来なかったが,高湿環境では判定できた.因子分析の結果,因子1 として「柔らかさ,薄さ,ドライ感」,因子2 として,「滑りやすさ,まとわりつきやすさ」が抽出された.