PTT 繊維「ソロテックス®」は,ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)を使用した繊維で,ストレッチ性,形態回復性,ソフト性,クッション性,発色性,耐薬品性などの多くの特長を持つ.帝人フロンティアではこれらPTT 繊維の持つ機能を生かした商品開発を実施し,用途を拡大している. 今回,消費科学フロンティア賞を受賞した「ソロテックス®」の機能と商品開発について報告する.
大阪に本社を置く伸栄商事株式会社との産学連携プロジェクトに関する2017 年度の技術レポートの報告である.同社は全国の生協とパートナーシップを結び,様々な化粧品の開発を行い,また多数の企業と化粧品におけるOEM 商品を開発しているB to B を中心とした企業である. 2020 年に開催される東京オリンピックに向けて,国内スポーツ産業はますます活性化され,また様々に多様化されていくと予想される.そこで,本プロジェクトは,伸栄商事株式会社と共に新たなコスメティックのジャンルである「スポーツ・コスメ」の開発と共に,新たなブランドの発足を目指し開始された. また本ゼミの学生が全面的に参加し,商品開発およびプロモーション戦略における提案をさせていただいた.そこには女性ならではの視点や,「美」という観点から開発がなされている.
本研究の目的は,国内のファストファッションブランドを代表する「UNIQLO」「GU」「しまむら」の特徴を明確にし,3 つのブランド比較を通して,ファストファッションにおける消費行動について検討することである.分析には,野村総合研究所のシングルソースデータを使用した.調査対象は,20 歳~59 歳までの男女2415 人,情報収集源として,TVCM および雑誌広告,SNS の利用頻度に焦点を当て,二項ロジスティック回帰分析を行った.UNIQLO は,幅広い年齢層の男女,GU は,比較的若い年齢層の女性,しまむらは,幅広い年齢層の女性が購入しており,ブランドによって購入実態との関係に明確な違いがあることが示された.また,消費価値意識の項目を用いて,コレスポンデンス分析を行い,得られた成分スコアから最短距離法によるクラスター分析を行った.その結果,「品質やサービス重視」「自分の個性を重視」「低価格でデザイン性重視」の3 つの特徴が示された.