本研究は,個別対応型のアパレル3D-CAD に搭載されているバーチャルボディに着目し,その有用性を確認する為に,アパレルCAD ソフトウエアサービス会社,東レACS 株式会社(CREA COMPO Ⅱ)とデジタルファッション株式会社(DressingSim LSX)2 社のバーチャルボディを対象として,リアルボディとの比較検討を行った.結果,各社に搭載されているバーチャルボディは,同種類のリアルボディをバーチャル化したものであっても,それを使用して作成したパターンにおいては,細部で相違が認められ,各社で異なることが確認された.バーチャルボディの基準線をどう設定するか,リアルボディをバーチャル化する際におけるXYZ 軸の線の調整方法など検討する必要があることが示された.