繊維製品消費科学
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6 巻, 2 号
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  • 田淵 実
    1965 年 6 巻 2 号 p. 60-66
    発行日: 1965/03/15
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 小林 茂雄
    1965 年 6 巻 2 号 p. 67-74
    発行日: 1965/03/15
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    織物の官能量としては触覚と視覚によるものが主なものである.たとえば, 前者によるものには柔かさ, なめらかさ, 手ざわりなどがあり, 後者によるものには光沢, 色沢, 柄などが考えられる.
    本報では, ブロード生地程度の厚さの布地につき, 触感官能量 (柔かさ, なあらかさ, 腰など) と物理量 (曲げ長さ, 曲げ剛さ, 防しわ度など) との関係を多因子分析法を応用して求めてみた.
    その結果, 因子分析法により官能量と物理量との間の類似性を, ある程度見つけだし得ることがわかった.また, ブロード生地程度の厚さの布地では, 主観的な硬さや腰の判定は物理的には曲げかたさに影響され, 圧縮性にはあまり影響されない結果となった.
  • 辻 利哉, 中尾 一宗
    1965 年 6 巻 2 号 p. 75-80
    発行日: 1965/03/15
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    シリコーンは一般に織物の発水加工に用いられている.しかし, 木綿に適用されるときには, 洗たくによる発水性の低下が大きいという欠点を持っている.その改良法の1つとして, 他の樹脂と併用する方法が試みられている.一般には一浴法 (シリコーンと樹脂の混合浴で処理する方法) のみが検討されている.著者らは一浴法と二浴法 (樹脂前処理後シリコーン加工する方法) との比較検討を行なった.
    シリコーン単独の場合に比べて次のことがわかった.
    (1) アクリル樹脂は一浴法, 二浴法共にシリコーンの発水性をかなり妨害する.
    (2) 尿素―, メラミン―, およびエチレン尿素樹脂は二浴法においては洗たく後の発水性を若干改良した.一浴法では効果がなかった.
    これらの実験においては, シリコーンとしては市販シリコーン発水剤 (Repelotex, Onyx International社) が用いられた.
  • 辻 利哉, 中尾 一宗
    1965 年 6 巻 2 号 p. 81-85
    発行日: 1965/03/15
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    前報においては, 市販シリコーン発水剤 (Repelotex, Onyx International社) と他の樹脂との併用による木綿の発水性について検討を行なった.本報告は試作シリコーンエマルジョン (メチルハイドロジエンポリシロキサンをセチルジメチルベンジルアンモニウムクロライドにて乳化したもの) を用いて同様の検討を行なったものである.
    シリコーン単独の場合に比べてつぎのことがわかった.
    (1) アクリル樹脂は一浴法, 二浴法いずれの場合にもシリコーンの発水性をかなり妨害する.
    (2) 尿素―, メラミンー, エチレン尿素樹脂は特に二浴法の場合, 洗たく後の発水性を著しく向上させる.
  • (第1報) 暑熱条件下について
    亀井 博子, 豊田 錦, 風間 健
    1965 年 6 巻 2 号 p. 86-96
    発行日: 1965/03/15
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    夏服地を手袋として着用したとき, 快いと感ずるcomfortを解明することを目的とした.そのため12点の試料に官能測定と物理測定とを実施し, 結果に分散分析と因子分析とを施してつぎの結論を得た.
    (1) 試料のわずかのcomfortの差も官能的に検出できる.また手の左右の効果や提示順序の効果はない.
    (2) comfortの個人差が顕著に見られ, 個人の反応の型によって層別する必要があることを知った.
    (3) comfortは, 布の構造に関する因子 (間げき率, 糸の太さ等) と, 布の表面状態に関する因子 (なめらかさ, 冷感等) との2項目で説明できる.被験者によってこれら2因子の負荷量が異なり, 表面状態の因子を全く持たない被験者も見られた.
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