繊維製品消費科学
Online ISSN : 1884-6599
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60 巻, 8 号
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時辞刻告
解説
シリーズ「地域に関わる伝統産品」
シリーズ「地域に根差した繊維産業」
シリーズ「日本の天然繊維の発展と消費科学」
シリーズ「消費者の心理と行動を理解する ― マーケティングへの応用を目指して ―」
(第57回快適性・健康を考えるシンポジウム講演より)
報文
  • 田村 照子, 李 恩眞, 蓜島 富士江, 花之内 智彦, 片山 貴文
    2019 年 60 巻 8 号 p. 639-648
    発行日: 2019/08/25
    公開日: 2019/08/25
    ジャーナル フリー

    本研究は布地の揺動性を視覚的・定量的に測定する3 次元評価法の確立を目的としている.測定装置は試料を乗せた試料台を70,140,210rpm の速度で回転,この時の試料端マーカの軌跡を3 台のハイスピードカメラで撮影.PC に送られたデータは,3 次元動作解析ソフトによって解析された.測定点のZ 座標変動,及びXY 座標変動から,垂直面・水平面の揺動波形を求め,波形の平均位置,平均振幅,周波数分析により試料の揺動特性が数値化・評価された.試料はドレープ性が比較的高いと考えられる市販の試料7 種である.結果,①各試料の特異的な揺動波形が水平,垂直方向別に得られた.②揺動波形の位置は回転速度とともに上昇した.③揺動波形の振幅は,回転速度の上昇とともに水平方向では低下し,垂直方向では増大した.④試料のうち,繊維組成がシルク100%で布構造の異なる4 種(シルク群)を対象に水平・垂直方向の揺動波形に及ぼす回転速度と布構造の影響を,また,組織がサテン織で繊維組成の異なる4 種(サテン群)を対象に回転速度と繊維の影響を検討した結果,いずれの要因についても有意差が示された.⑤以上により本法が布地の揺動特性を定量的に評価する手法として有効であることが示された.

  • —伝統産業としての繊維産業を中心に—
    杤尾 安伸
    2019 年 60 巻 8 号 p. 649-656
    発行日: 2019/08/25
    公開日: 2019/08/25
    ジャーナル フリー

    本論では,日本型雇用に関する二つの理論的課題を提示する.この理論的課題とは,1 技能概念に関わる課題,2 日本の独自性に関わる課題,である.本論では,1 技能概念に関わる課題については,技能と技・知識・技術との関係に注目している.2 日本の独自性に関わる課題については,日本の二重構造の問題と,産業政策との関わりに注目している.

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