衣生活は気象条件により左右されることが大きく, 被服の種類や数にも影響を及ぼすであろう.気温の日較差, 年較差のはげしい寒冷地十勝において所持服の実態を調査した.
調査対象は北海道帯広大谷女子短期大学学生 (180名) とその家族 (602名) とし, 調査期間は1965年7月~8月の1ケ月で, 世帯別記入方法で行った.
今回は, 職業別, 性別, 季節別, 調製別に, 上着, 下着, 外被, 働着, 寝具類の服種群別所持数の調査を行った.その結果は: ―
1.公務員世帯は全般的に所持数が少ない.
2.男子専用物, ふとんを除き女子の所持数が大きい.
3.夏・冬専用被服は少なく, その他の被服が多い.
4.既製品の進出はめざましいが, 上着類は注文品が, ふとん類は自家製品が少なくない.
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