アセテート, ナイロン, ポリエステルのそれぞれと絹との3種類め交ねん糸を, 絹布, 木綿布, アルミニウム板などと摩擦させて, 帯電量を測定し, 絹の混用率による帯電量の変化を検討した.
全般に, 絹の混用率が低いときに帯電量は多い.
また, 絹の混用率を増加させると, 帯電量は次のように変化する.
(1) 絹―アセテート交ねん糸: 帯電量は少なく, 極性は摩擦物の種類で, (+) 側から (-) 側, または (-) 側から (+) 側に変化する.
(2) 絹―ナイロン交ねん糸: 帯電量は (-) 側から (+) 側に変化する.
(3) 絹―ポリエステル交ねん糸: 帯電量は (+) 側から (-) 側に変化する.
さらに, これらの実験結果から, 交ねん糸と摩擦して得た帶電電荷の, 極性と量を表わす摩擦帯電列をつくつた.
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