繊維製品消費科学
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9 巻, 6 号
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  • 都竹 初稲
    1968 年 9 巻 6 号 p. 331-336
    発行日: 1968/09/15
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    布の静的曲げ剛さの比較値を求める方法としては, いわゆる45°カンチレバー法が簡便な試験方法として一般に用いられている.しかしながら, この方法では布の自重の影響が含まれるほか, 曲げ座屈や梁の涙れなどがみられて, 弾性梁とは見なしにくく, その有効性が危ぶまれることに着目し, Rohdeの大たわみ式に基づいて, 実験値との照合を行ない, 上記の方法およびPeirceなどによる静的曲げ剛さの換算式について検討を行なった.
    その結果, カンチレバー法としては, 一般論として, 傾斜角度は35°以下にすることが望ましいこと, およびPeirce式ではかなりの誤差を生ずることを明らかにした.
  • 安田 武, 高松 ゆみ子, 乾 順子
    1968 年 9 巻 6 号 p. 337-339
    発行日: 1968/09/15
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    登山者が雨にうたれてぐっしょりぬれた時のような極端な吸水状態において羊毛が優れた保温性を示し, 木綿がその点で非常に劣るということは, 経験的によく言われるところである.しかし, この理由を実験的に検討した報告は, ほとんどみられない.著者らは, 前報にひきつづいて更に考察を進め, 羊毛と木綿の著るしい相異の起る理由を明らかにしようと試みた.
    本報では, 実際に吸汗テストを行ない, また実験的に湿潤時における保温性を調べた結果, 一般に言われているように, 木綿は吸汗率が最も大きく, また羊毛は湿潤時において優れた保温性を示すということが実証された.
    一方, 吸水性についての種々の実験結果を総合して, 湿潤時の試料における水の存在場所と空気間隙について考察を行なった.その結果, 羊毛の湿潤時におけるすぐれた保温性は, 湿潤時にも厚さを減少することなくむしろ増大する傾向にあり, かつおそらく繊維表面の角質疎水性の鱗片の存在によって, 水をいたずらに繊維間隙に包蔵することなく, 湿潤時にもなお, かなりの空気層を保有していることによるものであることが明らかにされた.
  • ―防縮加工婦人セーターの実用テストを中心として―
    高野 富士子, 松村 澄江, 伊藤 道子, 近藤 斉, 和家 多津代
    1968 年 9 巻 6 号 p. 340-346
    発行日: 1968/09/15
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    私共の衣生活の中でとみに需要の多くなった, ニットウェアの湿式洗たく法による影響をみるために, 特に最近のウールサイクルのついた電気洗たく機の機械作用をテストするため, 市販の婦人セーター20枚を例にとり延べ200時間着用し, 着用実験中10回の洗たく, 乾燥の繰返しを行ない, 日常の消耗過程を重視した実用テストによる評価 (伸縮, 変形, 形くずれ, 毛羽立ち, ピリング, 変退色など) を試みた.
    その結果, 防縮加工なしセーターの手洗い法と電気せんたく機法 (ウールサイクル使用) による比較は, 手洗いの方が評価はすべて良好であったが, 洗たく機洗いもまだ伸縮は自在でこの程度なら両者の間に著しい差はないことがわかった.防縮加工セーターの電気洗たく機洗いによる影響は, 伸縮, 変形, 形くずれも少なく10回洗たく後の毛羽立ち, ピリングもなく, 目立った風合い及び表面外観上の変化もなかった.したがって防縮加工の羊毛編物製品は, 今後家庭において電気洗たく機 (ウールサイクルのついた) で, 安全に洗たくすることができることが, たしかあられた.
  • (工学的研究へのアプローチ)
    三平 和雄
    1968 年 9 巻 6 号 p. 347-355
    発行日: 1968/09/15
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 安田 武
    1968 年 9 巻 6 号 p. 369-375
    発行日: 1968/09/15
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
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