雪氷 24巻1号に金坂一郎先生の雪崩の予防についての貴重なるご研究を拝見することができ, 登山家として大変参考になりました。私は, 雪崩れの物理・力学的なるむづかしい学問上のことはわかりませんが, この雪崩学が山岳界で今日なかなか取り入らていないのか, 一部の研究者以外の入々はただ, それを読むだけに終っているのではないか。この講座の中で, 金坂先生が, 雪崩における, 判断の問題の要素として, リーダシップを取り上げられておられるにつきまして, 私の過去, 寒気において調査しました人間心理について, そのアウトラインだけをここに述べさせてもらいます。
抄録全体を表示