雪氷
Online ISSN : 1883-6267
Print ISSN : 0373-1006
44 巻, 1 号
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  • 福田 正己
    1982 年 44 巻 1 号 p. 1-11
    発行日: 1982/03/30
    公開日: 2009/09/04
    ジャーナル フリー
    土の凍結過程での土中の水分移動を測定するために, 2線涙ガンマー線水分計を応用して実験を行った.凍土中の含水率変化を読みとるためには, 測定精度を±1%以内におさめることが要求される.本論文では, ガンマー線水分計を用いる上での, いくつかの留意点を指摘し, 実測結果で±1%の精度をおさめたことを報告する.
    苫小牧シルトを用いて, 土の凍結実験を行って温度と含水率の変化を同時に測定した.土の諸性質についてはあらかじめ測定で, 各々を適当なパラメーターによって示す実験式を得ておいた.実験結果にこうした諸性質をあてはめることで, 凍土の透水係数を推定することができた.凍土中の水流の機構としては未凍結不飽和土の場合を拡張してあてはめた.凍土中の共存する氷は, この水流を阻げる.こうした氷の水流阻止効果を考慮して, 凍土の透水係数を推定する手法を提示した.
  • 福田 正己, 中川 茂
    1982 年 44 巻 1 号 p. 13-21
    発行日: 1982/03/30
    公開日: 2009/09/04
    ジャーナル フリー
    土の凍結過程で, 熱と水とは関連して流れる.凍土中の不凍水の存在と, その不凍水の凍土内での流れという新しい実験事実を導入して, 熱と水とが結合して流れるという凍上のモデルが提示された.それは凍土中の不凍水分量が温度の関数として決められることから, 凍土内の不凍水の動水勾配が温度勾配に依存する点で, 熱と水の流れを結合している.
    このモデルを検証するため, 熱と水の流れの式を適切な初期および境界条件下で数値解析手法で解いた.結果の比較は, ガンマー線水分計を用いて行われた実験結果に基づいている.凍土および未凍土の熱伝導率, 水分拡散係数というパラメーターは, 実測と適切な推定によって得られた.結合に必要な不凍水分量も, 実測による温度を関数とする実験式で決定された.数値解析の結果は実測結果とよい一致がみられた.ここで提示したモデルは, 不飽和無載荷重状態の土の凍結現象に適用可能なことが検証された.
  • 大関 義男, 渡辺 成雄, 庭野 昭二
    1982 年 44 巻 1 号 p. 23-26
    発行日: 1982/03/30
    公開日: 2010/01/22
    ジャーナル フリー
  • 黒岩 大助
    1982 年 44 巻 1 号 p. 43-47
    発行日: 1982/03/30
    公開日: 2009/09/04
    ジャーナル フリー
  • 1982 年 44 巻 1 号 p. 62
    発行日: 1982年
    公開日: 2009/09/04
    ジャーナル フリー
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