雪氷
Online ISSN : 1883-6267
Print ISSN : 0373-1006
47 巻, 2 号
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  • ベーンせん断強度と水潤時間の関係
    小林 俊市
    1985 年 47 巻 2 号 p. 55-62
    発行日: 1985/06/29
    公開日: 2009/07/23
    ジャーナル フリー
    密度0.079~0.302g/cm3の乾き雪を0℃の水に浸し, 水潤時間3~15分のベーンせん断強度の測定を行った.
    水に浸した雪のベーンせん断強度は, ほぼ乾き密度0.2g/cm3を境にして, それ以下の密度の雪については水潤時間の経過とともに増加したのに対し, それ以上の密度では減少した.これらの値を水潤前の値と比較すると, こしまり雪およびしまり雪では, 水潤後3分ですでに水潤前の値を下回ったのに対して, 新雪の場合は, 水潤後3分で水潤前の値を上回り, 15分後には水潤前の値の2~4倍にまで達した.水潤時間3分でのベーンせん断強度τv (kPa) と乾き密度ρd (g/cm3) の間に,
    τv=83.8ρd2.23
    の関係が得られ, 水に浸した新雪の高さが水潤後縮小することによって, 低密度雪の強度の増加を説明した.
  • 第1報, 長岡市の立地条件と集雪システム設計
    梅村 晃由, 早川 典生, 岡田 彰, 河原 能久, 清水 喜久男, 松本 久策
    1985 年 47 巻 2 号 p. 63-70
    発行日: 1985/06/29
    公開日: 2009/07/23
    ジャーナル フリー
    集雪冷房システム (豪雪都市で冬に市街の雪を集め, 郊外の貯雪池に保存し, 夏に冷水を供給して建物を冷房するシステム) の可能性を知るため, 長岡市を対象として, システムの設計とその性能および経済性の評価を試みた.まず, このシステムの立地条件を調べ, 気象と地形などの都市の条件から, 長岡市が本システムに適した都市であることが分った.そこで長岡市の信濃川東岸の16km2の市街地を対象に, 5000t/hの能力を有する集雪システムを設計した.また, そこに5500台設置される大小の雪押込機を設計した.なお, ここで集められた雪の輸送システムと貯蔵施設の設計, さらに, 設計したシステムの性能と経済性の評価は第2報で述べた.
  • 第2報, 雪水輸送および貯蔵施設設置と経済性評価
    梅村 晃由, 早川 典生, 岡田 彰, 本多 昭喜, 内倉 章夫, 谷内 宏
    1985 年 47 巻 2 号 p. 71-78
    発行日: 1985/06/29
    公開日: 2009/07/23
    ジャーナル フリー
    集雪冷房システムの可能性を知るため, 第1報に引き続いて, 長岡市内の16km2の市街地を対象に, 集めた雪を送る雪水輸送システムと, 保存する貯雪施設の設計をした.また, 設計したシステムの能力と経済性の評価をした.結果を要約するとほ) このシステムは技術的に実現可能である.2) このシステムの排雪能力で対象地域の10~36%の面積が無雪化される.3) このシステムの冷房能力は, 地域内の住宅冷房を賄うことができて, 年間の電気エネルギーが40%削減できる.4) 建設費は1217億円と積算され, あらゆる意味で高価過ぎる。5) コストの大幅な低減をもたらす新技術の開発が, 今後の要点である.
  • 遠藤 治郎, 霜鳥 重雄, 松崎 健
    1985 年 47 巻 2 号 p. 79-81
    発行日: 1985/06/29
    公開日: 2009/07/23
    ジャーナル フリー
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