雪氷
Online ISSN : 1883-6267
Print ISSN : 0373-1006
11 巻, 4 号
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  • 及川 周
    1949 年 11 巻 4 号 p. 1-4
    発行日: 1949/12/01
    公開日: 2009/09/04
    ジャーナル フリー
    雪の多い地方の生活には, 他では見られない特殊な様式が衣食住の各方面に亘つてあらわれて居り, それば降雪期には勿論のこと, 雪の無い時期に於ても, 直接間接に多かれ少かれ雪と云うものに支配され影響をうけて居ることが多い。
    單に住まいの點から丈け見ても, 家の構造は雪につぶされない様にがつちりしたものになり, 雪の吹つ込みを防ぐ爲に窓口が少くなる。一面そのために家の中が暗くなるし, 換氣の具合も惡くなる。家の外側を藁や莚で雪圍することも他には見られないことである。住まい方の點から云つても, 雪國の冬はどうしても蟄居の生活になり勝ちだし, 雪下ろしと云う余分な特殊の勢働るある。炉と云うものも雪國に於ては特別の趣がある。
    ここには主として保温, 防濕乃至雪國の人の温感などと云う立場から, 雪圍や炉邊や就眠のことに就いで調べた成績を述べで見たいと思う。
  • 今井 一郎
    1949 年 11 巻 4 号 p. 5-13
    発行日: 1949/12/01
    公開日: 2009/09/04
    ジャーナル フリー
    (1) 過冷却の雪粒に滉つて觀測される雪の初期結晶の結晶形と氣温との關係を調査した。
    (2) 初期結晶は柱状, 板状, 兩者組合せの三種に大別され, -9~-10°Oを境としてそれより高温では柱状, 低温では板状が見られる。
    (3) 柱状結晶は角柱骸晶, 單針, 先割針, 長針に分類され, それらは主軸方向の成長の種々の程度を表わしているが, 同時に副軸方向にも成長が行われていることが分つた。
    (4) 板状結晶は角板骸晶, 二重角板, 尖角板, 星型六花, 扇型六花に分類され, これらの大部分は二重構造をして角板骸晶の兩底面から出發したものと見做される。尖角板と星型六花は副軸方両の成長の最も盛んな結晶形であって, 共に-12.5~-15℃の間で觀測される。
    (5) 人工雪と初期結晶の生成條件は大體一致しているが, 樹枝状六花の温度範圍は初期結晶の方が1~2℃高い。
    (6) 雪の結晶の種々の形態は, 先ず最初に10μ程度の角柱又は厚角板の完晶が出來, これが主軸方向又は副軸方向に骸晶的發達をして出來たものと考えられる。
  • 高橋 喜平
    1949 年 11 巻 4 号 p. 14-21
    発行日: 1949/12/01
    公開日: 2009/09/04
    ジャーナル フリー
  • 藤田 金一郎
    1949 年 11 巻 4 号 p. 21-22
    発行日: 1949/12/01
    公開日: 2009/09/04
    ジャーナル フリー
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