雪と植物と言つても問題は大きい。私の觀て來た雪の植物ご封する作用を先づ一般的に述べ, 順次研究的な微細事項に移つて行きたいと思ふ。
雪の植物に對する作用としては, “降雪の植物に對する作用” と “積雪め植物に對する作用” とに分けて考へて見よう。尚ほこの他に氷雪風衝として植物に害作用を及ぼす場合もあり, 叉植物社會學的に雪線が植物社會の分布に影響を及ぼすこともある。雪と植物について論じたものにはA, WOEIKOF (1889), A. O. KIHLMANN (1890), H. HESSELMANN (1912), Th. FRIES (1913), J. BRAUN-BLANQUET (1913), H. BROCKMANN-JEROSCH (1926), C. SHROTER (1926), 郡場寛 (1937) 等がある。
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