小型フォト・トランジスタを下端に固定した, 外径4mm, 長さ480mm, 受光角30°の照度測定プローブにより, 雪面上10cmから雪面下20cmの範囲において, 雪層からの散乱光の上向き成分照度を測定し, その垂直分布を調べた.
この結果, 次の事柄が判明した.
1.測定装置が示した上向き成分照度の垂直分布曲線は, 雪面上では高さの増加に伴って, ほぼ指数関数的に増加し, 雪面下では深さの増加に伴って指数関数的に減少し, 雪面付近に変曲点をもつ.
2.変曲点は, 雪面の雪質, 光の照射角度等の測定条件にほとんど関係なく, 雪面を基準として垂直に, ±10mmの範囲内に位置する.
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