雪氷
Online ISSN : 1883-6267
Print ISSN : 0373-1006
49 巻, 4 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 近藤 純正, 山崎 剛
    1987 年 49 巻 4 号 p. 181-191
    発行日: 1987/12/30
    公開日: 2009/09/04
    ジャーナル フリー
    熱収支法に基づいて, 融雪量を求める簡単なモデルを示した.1) このモデルによって, 岩手県和賀川上流の沢内で測定した日射量・下向き大気放射量・気温・風速のデータをもとに融雪量を計算した.その結果, モデルによる融雪量の計算値は, 積雪深と積雪密度の観測から得た実測値とほぼ一致した.2) 日射量や下向き大気放射量のデータがなくても, 日照時間などからそれらを推定する方法も開発した.3) 気温の高度減率を仮定し, 熱収支法を583km2の和賀川流域全体に適用して, 融雪出水量を見積ったところ, 湯田ダムへの流入量の実測値とよく対応した.4) 種々の外部パラメータについて日融雪量をグラフ化し, ほかの地域についても簡単に日融雪量の概算値を求められるようにした.
  • 佐藤 清富
    1987 年 49 巻 4 号 p. 193-201
    発行日: 1987/12/30
    公開日: 2010/01/21
    ジャーナル フリー
    海氷モデルの数値計算によってオホーツク海の海氷の特徴を解析した.モデルには海氷の運動と熱収支過程による成長, 融解を含んだ.また, 海流による海氷と熱の輸送効果についても考慮した.海水温の初期分布を与えて10月15日から翌年6月までの計算を行った結果, 海氷分布の季節変化が基本的に再現された.
    また, 数値実験から以下の結果が得られた. (1) 氷縁分布の東・西海域での顕著な差には, 海流による熱輸送が大きな役割を果たした. (2) 海氷域の氷縁位置は熱収支過程によってほぼ決まり, 海氷の運動による影響は小さかった. (3) 海氷が風及び海流により南に輸送される結果として, 氷厚最大域は季節の進行と共にオホーツク海北部から北海道付近まで南下した.
  • 第1報 屋外実験における効果と問題点
    梅村 晃由, 多田 賀信, 早川 典生, 本多 昭喜, 古川 征夫, 大沼 匡之
    1987 年 49 巻 4 号 p. 203-210
    発行日: 1987/12/30
    公開日: 2009/09/04
    ジャーナル フリー
    雪を工業や市民生活に利用する目的をもって, ゼラチンの泡を断熱覆いとする融雪の制御法を, 自然積雪, 人工堆雪および地中埋設槽内に集めた雪の3種の屋外実験によって研究した.
    融雪速度は, 泡被覆をしない自然雪面の10.0cm/dayから, 地中埋設槽内の雪塊に泡被覆をした実験の1.3cm/dayまで低下した.これらの値は, 雪が夏まで保存できることを示している.しかし, 20~30日後に雪の変形が大きくなったとき, 融解速度の急激な上昇がしばしば観測された.これは, 暖かいすきま風が吹き込むと, 泡の剥離と雪の変形が相互に促進するという, 加速の機構が働くものと結論づけられた.そしてまた, 地中埋設槽内に浮く雪塊の中の空気と水の含有量の変化が, 熱と質量の収支の解析によって, 明らかにされた.
  • 吉田 稔, 鈴木 宣良, 竹中 修平, 大沼 匡之
    1987 年 49 巻 4 号 p. 211-214
    発行日: 1987/12/30
    公開日: 2009/09/04
    ジャーナル フリー
    神室型スノーサンプラーの長所である, 薄肉のために積雪への押し込み抵抗が小さいという点を生かし, さらに軽量・小型化したスノーサンプラーを製作した.管体部の材質に, 厚さ0.6mmのステンレスSUS304を用い, それを神室型と同外径の56mmφに精密溶接加工して, さらに薄肉化を計ったのが特徴である.刃先部も含めてすべて, 高強度のステンレスで製作したため, 薄肉でも充分の強度を持ち, 押込み抵抗を小さくすると同時に軽量化を実現した.
  • 宗片 広亘, 桜井 兼市
    1987 年 49 巻 4 号 p. 215-216
    発行日: 1987/12/30
    公開日: 2009/09/04
    ジャーナル フリー
  • 吉川 孝三
    1987 年 49 巻 4 号 p. 217-220
    発行日: 1987/12/30
    公開日: 2009/09/04
    ジャーナル フリー
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