雪氷
Online ISSN : 1883-6267
Print ISSN : 0373-1006
55 巻, 2 号
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  • 第1報,基礎特性および充填雪密度による影響について
    媚山 政良, 小山 敏弘, 鷲谷 和夫, 谷藤 毅, 谷藤 耕二, 木村 與助, 松尾 岳史, 豊川 剛
    1993 年 55 巻 2 号 p. 107-112
    発行日: 1993/06/30
    公開日: 2010/02/05
    ジャーナル フリー
    本研究では,雪を機械的に圧縮し,密度を高めその容積を減じる雪の圧密機械であるピストンーシリンダー構造の往復動式雪氷変換機の基礎的な特性と性能を実験的に明らかにする.
    本報告においては,-10℃の低温のしまり雪を対象とし,圧密時の圧力,所要動力の履歴などを実験的に調べ,2段階の変位速度一定モードで運転する雪氷変換機の特性を明らかにした.また,圧縮される雪の密度の違いが雪氷変換機の性能に及ぼす影響について検討を行い,主に次の結果を得た.
    変位速度一定モードで雪の圧密を行う場合には,圧密仕事の低減上2段階ポンプの使用が望ましい.雪氷変換機の設定最高圧縮圧は8MPa程度が適当である.雪氷変換機の圧密動作係数は実仕事を基準とした場合20~40程度の値である.また,圧縮される雪の密度(充填雪密度)の低い方が圧密後の雪氷密度は高いが,動力雪氷変換効率は低い.
  • 遠藤 八十一
    1993 年 55 巻 2 号 p. 113-120
    発行日: 1993/06/30
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
    乾雪表層雪崩は,大雪の最中やその直後(気温<0℃)に起こることが多い.本稿は,このような条件下で積もった新雪の安定度を求める式を,積雪の粘性圧縮理論と剪断強度の密度依存性とを用いて導いたものである.その結果,新雪の安定度は,降雪量の時間経過が分かれば計算できることが示された.得られた式にPerlaの雪崩発生基準を適用し,降雪強度一定の場合の降雪強度と雪崩の発生並びに発生時間の関係を求めた.計算結果は過去の雪崩発生事例とよい一致を示した.
  • 本堂 武夫
    1993 年 55 巻 2 号 p. 121-126
    発行日: 1993/06/30
    公開日: 2010/02/05
    ジャーナル フリー
    地球科学的にも工学的にも最近関心の高まっているクラスレート水和物について,その構造と性質および自然界における存在形態と工学的な利用法について解説する.
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