雪氷
Online ISSN : 1883-6267
Print ISSN : 0373-1006
57 巻, 4 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 渡辺 興亜
    1995 年 57 巻 4 号 p. 331-338
    発行日: 1995/11/15
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
  • 福嶋 祐介
    1995 年 57 巻 4 号 p. 339-348
    発行日: 1995/11/15
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
    本研究は,流雪溝の水深が比較的大きく,その中で雪塊や雪粒子が完全に浮遊している場合の最大流雪量について理論と実験によって検討したものである.この条件の下では,水との密度差のため雪塊は流雪溝の上層部に集中し,下層では水のみが流れる状態になる.本研究では,上層部が雪水混合流であり,下層部が水だけの流れになることに着目して,雪水混相流がビンガム流体であるとの仮定のもとに流速分布を求めた.得られた流速分布式から最大流雪量を導き,実験結果と比較し,理論式の妥当性を検討した.本理論は流雪溝の勾配が小さく水深が大きくなる水路に対して適用されるべきものである.
  • 梶川 正弘
    1995 年 57 巻 4 号 p. 349-355
    発行日: 1995/11/15
    公開日: 2010/02/05
    ジャーナル フリー
    雪片成長の初期過程を探るため,針状雪結晶の集合特性(衝突・付着過程の特性)を結晶2個から成る雪片の顕微鏡写真により調べた.
    両結晶の付着型は,交差付着型と点付着型に分類された.交差付着型は,両結晶のサイズが類似し,したがって落下速度差が小さい場合に多くみられた.一方,点付着型の割合は,両結晶のサイズの差が大きく,落下速度差が大きい場合に増加した.両結晶のc―軸のなす角度は,交差付着型で直角に近いものが多数を占めたが,点付着型ではその頻度分布に目立った特徴はみられなかった.
    これらの結果は,交差付着型と点付着型の雪片が,各々両結晶まわりの流れの相互作用と小さい結晶の大きい結晶への慣性衝突に主に起因することを示唆している.
  • 栗山 弘
    1995 年 57 巻 4 号 p. 357-367
    発行日: 1995/11/15
    公開日: 2010/02/05
    ジャーナル フリー
    道路除雪の主体である除雪機械の技術開発は,対象とする雪氷の性状に対応可能な性能,一般車両混入の道路で安全運転のための操作の簡易化,除雪コスト低減のための機械経費の低減化をキーポイントとして進められた.
    雪の遠方投雪や凍結防止剤散布の機械は専用除雪機械として,道路の雪氷を側方へ排除する機械は,建設機械をベースマシンとした兼用除雪機械として開発された.兼用型(除雪トラック,除雪グレーダ等)は,ベースマシンの特性を活用できること,開発経費が少ないこと,通年の稼働ができ機械償却費が安価になる等のメリットがあり,上記の除雪コスト低減に寄与するものである.
    除雪技術の開発に際して雪氷の基礎的研究成果が十分に得られなかったこと,雪氷は地域特性が強いこと等のため,開発された除雪技術は実用に供しながら,研究改良を重ねて完成された.これは経験工学的な面の強い除雪技術の特徴であろう.これからは,条件を整えてできる基礎研究の成果を合理的に適用して,現地の研究改良を省ける新しい技術開発手法が必要と考える.
  • 雪氷のマイクロ波特性の研究
    松岡 建志, 藤田 秀二, 前 晋爾
    1995 年 57 巻 4 号 p. 368-370
    発行日: 1995/11/15
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
  • 高木 秀貴
    1995 年 57 巻 4 号 p. 371-378
    発行日: 1995/11/15
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
  • 青井 秀道
    1995 年 57 巻 4 号 p. 379-383
    発行日: 1995/11/15
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
  • 内山 吉隆, 金井 隆男
    1995 年 57 巻 4 号 p. 384-389
    発行日: 1995/11/15
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
    天然ゴム(NR)とブタジエンゴム(BR),さらには,それらを種々の割合でブレンドしたNR-BRブレンドゴムと氷との摩擦を行った.実験は,-20℃から0℃までの温度で,また,種々の接触圧力で行った.その結果,いずれの用いたゴム試料も,-15℃以下では高い摩擦係数を示すが,-10℃以上の温度では摩擦係数は急激に低下し,0℃では最も低い値を示した.用いたゴム試料の中で,NRは最も高い摩擦係数を示し,NRにBRをブレンドする割合を増やすほど,摩擦係数は低下を示した.そして,BR試料では最低の摩擦係数を示した.いずれの試料も,接触圧力が高いほど摩擦係数は低下した.ゴムと氷との接触面におけるせん断強さ(単位面積当たりの摩擦力)は,接触圧力に比例して増大する傾向が見られた.-20℃の低い温度では,各接触圧力でNRは最もせん断強さが大きく,BRが最低であり,NRにBRをブレンドする割合いを増やすほど低下する傾向を示した.しかし,温度が0℃に近づくにつれ各ゴム試料ともせん断強さは低下し,試料間の差はみられなくなる.これは,氷上の擬似水膜によって接触面が覆われ,固体接触部が減少して摩擦の差が見られなかったと考えられる.
  • 平田 靖
    1995 年 57 巻 4 号 p. 390-395
    発行日: 1995/11/15
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
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