雪氷
Online ISSN : 1883-6267
Print ISSN : 0373-1006
58 巻, 6 号
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  • 梶川 正弘, 谷口 泉子, 伊藤 誠子
    1996 年 58 巻 6 号 p. 455-462
    発行日: 1996/11/15
    公開日: 2010/02/05
    ジャーナル フリー
    落下中の雪片のストロボ写真を解析して,落下速度におよぼす構成結晶形の影響を調べた.主な結果は以下の通りである.
    1)雪片の落下速度は,サイズまたは質量および地上気温に加えて,卓越結晶形(最も数の多い構成結晶形)に強く依存する.
    2)雪片の落下速度を表す場合に,融解直径のべき乗の関係式が適切であるとは必ずしもいえない.
    3)雪片の抵抗係数は,多くの種類でレイノルズ数の増加と共に小さくなる傾向がある.
    雪片の構成結晶形の差異に着目して,落下速度の測定結果を解析した.雪片の落下速度は,サイズまたは質量および気温に,卓越結晶形(雪片の構成結晶形のうち,最も多数を占める結晶形)を組み合わせて表すのが実用的である.
    落下速度を雪片の融解直径またはサイズの関数として.表す場合,べき乗関係が必ずしも相関が高いとは限らない.また,雪片の抵抗係数はレイノルズ数め増加と共に,ほとんどの種類で小さくなる傾向にある.
  • 山谷 睦, 塚原 初男
    1996 年 58 巻 6 号 p. 463-468
    発行日: 1996/11/15
    公開日: 2010/02/05
    ジャーナル フリー
    1990/91年から3冬季にわたり,表裏両面の基部にストレインゲージを取り着けたコンクリート製凸型杭で,豪雪地の局所的な凹型と凸型の両斜面形による斜面雪圧の違いを実測した.測定期間中,杭に加わった最大雪圧は,凹型斜面形では1992/93年の6.4 t,凸型斜面形では1990/91年の3.5 tであった.一般的傾向として,局所的な凹型斜面形の雪圧は凸型斜面型よりもおよそ2倍近く大きいことがわかった.また,極所的凹型斜面形の積雪の変態や融雪は,凸型斜面型よりも遅れることが確認された.
    以上により,局所的な凸型斜面形への植栽によって,スギ林木の雪害を回避し,軽減できることが示唆された.
  • 鈴木 道也
    1996 年 58 巻 6 号 p. 469-476
    発行日: 1996/11/15
    公開日: 2010/02/05
    ジャーナル フリー
    ラジオ用電波のように波長が数100m程度の低周波の電波と雪氷との相互作用はあまり問題にはならない.現在の情報通信工学におけるマイクロ波伝搬(準ミリ波・ミリ波を含む)では「雨が降ると電波が弱くなる」といわれ,ミリ波を導波管で伝送するのも周波数が高くなるにつれて雨の影響が強くなるからである.特に電波伝搬と雪氷とのかかわりあいは雪氷が雨よりも複雑な面をもち問題とされることが多く今日まで続いている.
    これらに関する研究背景と経緯をふまえ,積雪,降雪,着氷雪と電波エレクトロニクスについて内外の研究成果を整理し,電波計測を中心とする今後の展望を加えたものである.
  • ガスハイドレート利用技術に関する研究・開発の動向
    森 康彦
    1996 年 58 巻 6 号 p. 477-480
    発行日: 1996/11/15
    公開日: 2010/02/05
    ジャーナル フリー
  • 利雪に取り組む自治体
    媚山 政良
    1996 年 58 巻 6 号 p. 481-483
    発行日: 1996/11/15
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
  • 小林 俊市
    1996 年 58 巻 6 号 p. 483-487
    発行日: 1996/11/15
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
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