(1) ふとんを着て靜かにねた場合の體表からふとんの表面までの温度分布を,銅-コンスタンタンの熱伝對で測定した。測定はふとんの枚數を變えて行つてある。
(2) 寢具を通しての失熱量は9~41kcal/h.m
2で,洋服を着て直立している場合に比べ數分の1である。
(3) 水平なふとんの表面から空氣中への熱傳達率は6.4で,垂直な洋服の表面についての値の2分の1の程度である。
(4) 36°5の體温に保たれている所は皮膚面から5mm位の所にあるようだ。即ちふとんをきて靜かにねている場合には,立つている場合に較べて定温層は淺くなつてそして體内の發熱量は數分の1程度に少なくなつているとみてよい。
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