雪氷
Online ISSN : 1883-6267
Print ISSN : 0373-1006
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  • 島田 亙, 大西 悠也, 朴木 英治, 谷口 貴章
    2020 年 82 巻 1 号 p. 3-17
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/10/19
    ジャーナル オープンアクセス
    融点に近い氷点下温度の積雪内部におけるイオン成分の移動を調べるため,人工的に作成した模擬積雪にNa+, Mg2+, SO4 2−, NO3−を加えた模擬汚れ雪を挟み,温度制御した恒温箱の中に静置し,各イオン濃度の分布を7 日ごとに4 回測定した.恒温箱を-0.20℃以下に保った場合,濃度ピーク位置は変化がなかった.また,ピーク以外の部分ではNa+ > Mg2+ > SO4 2− > NO3− の順に上下への広がりがみられたが,時間変化は明瞭ではなかった.一方,恒温箱を-0.20℃に保ち10 日目に5 時間だけ融点に近い温度を経験させた場合,全イオンの濃度ピーク位置が下方に移動し,中でもNO3− は初期位置で検出されなくなった.また,ピーク以外の部分では,時間とともにNa+ > Mg2+ > SO4 2−の順に上下への広がりが見られたがNO3−は広がりが小さく,時間変化もなかった.これらは各イオンのサイズ,氷表面への吸着力や,吸着様式の違いによるものと考えられる.
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