これまで, 鋼線にアルミニウムめっきを施すためには, 各種の還元フラックスを用い, なお且つケイ素等の第2元素を添加しなければならなかった。しかもこれまでの熱溶融めっきのめっき付着量は100~130g/m
2ときわめて薄いものであった。筆者らは Battelle Geneva Reserch Center で開発された High Speed Hot Dipping 方式の原理を用い, 純アルミニウムめっき鋼線の研究を行ってきた。現在, アルミニウムで500~800g/m
2の付着量を持つ加工性の優れためっき鋼線を得ることができた。本論ではこの方式の設備概要と試作された製品の特性を述べる。
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