日仏経営学会誌
Online ISSN : 2434-5601
Print ISSN : 0915-1206
最新号
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  • 野原 博淳
    2019 年 36 巻 p. 1-17
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/07/22
    ジャーナル フリー
    This paper aims to describe the historical trajectory of a microelectronic district, focusing on the critical moment of emergence of the SCS cluster. In particular, we will observe the different strategies of competition and cooperation between various actors who intervene in the management of platforms and in the operation of collaborative projects. Through these case-studies, we will attempt to identify new hybrid actors emerging at the boundaries of Science and Industry and to question the nature of an “intermediate professional space” and its social meaning.
  • 森脇 丈子
    2019 年 36 巻 p. 18-36
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/07/22
    ジャーナル フリー
    フランスの食品小売業界では、大規模スーパーの売上高が伸び悩む一方、大手小売業グループによるインターネット販売、そのなかでもとりわけ「ドライブ」「(drive:les drives, le driveと表記されることが多いが、本稿では‘Drive’と表記)が対前年度比での伸張に勢いが見られる。‘Drive’はインターネット注文した商品を登録している店舗に自分で取りに行く形が一般的であるため、「クリック&コレクト(click&collect)」の買い物方式の一つと考えられる。その他には、ここ数年で大都市での食品スーパーの宅配が増加している1)。この‘Drive’のように、2000年代後半以降のフランスの食品小売業界では、単一業態内部でのIT化の進展をめぐる競争が激しい。  本稿の課題は、買い物の不便さ解消の面で消費者の支持をうける‘Drive’の現状について整理すること、大手小売企業ごとに‘Drive’の設置形態や数に違いがあり、その違いが売上高の差に影響を与えていると思われることについてヒアリング調査をふまえて分析する。これらを通して、日本の流通・マーケティングの議論でほとんどとりあげられることのないフランスの食品小売業の競争の一端を示す。
  • 石井 竜馬
    2019 年 36 巻 p. 37-58
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/07/22
    ジャーナル フリー
    急激に変化する市場構造に対応するためには、「規模の経済」によるコスト低減や「範囲の経済」によるシナジー効果のみならず、市場の求める変化の方向性に対する新しい企業戦略を構築することが必要である。企業内における組織的な経営資源の組み合わせや、事業ドメインを超越した戦略統合によって、企業は市場の求める変化に対応した適合度を模索していく必要に迫られている。従来の低コスト化と合理化の追求にとどまらず、「共特化の経済」を中心にしたダイナミック・ケイパビリティーによって、市場の潜在ニーズに対応し逸失利益の最小化に努めることも肝要であろう。ルノー日産三菱自動車アライアンスをその事例として取り上げ、資本統合によるM&Aではなく、スピードと実効性重視の戦略アライアンスがダイナミック・ケイパビリティーによって構造的に機能しているプロセスを研究し、ダイナミック・ケイパビリティーが従来型のオーディナリー・ケイパビリティーとは一線を画した戦略的効果を挙げている点についても検証する。
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