大阪における1980年〜1989年の気温,絶対湿度,法線面直達日射量・水平面天空日射量,雲量,風向,風速のデータを整理し,大阪の気象変動について検討を試みた.また,この気象データを基に各種設計用外界条件を作成し,気温・絶対湿度・天空日射量について,作成方法間の比較や大阪と東京の地域比較を行った.設計用外界条件の作成方法間の比較では,暖房期の全天日射量,冷房期の絶対湿度,全天日射量で,TAC法による条件が安全側の値を示したほかは,大きな差はみられなかった.さらに東京と大阪で比較した時,TAC法では暖房期の絶対湿度と冷房期の気温に,負荷基準法では暖房期の気温・湿度と冷房期の気温・全天日射量・湿度に差異が現れた.
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