第1報に続き,都市ごみ焼却炉の廃熱を利用して水素吸蔵合金を駆動する,フルオロカーボンを使用しない蓄熱システムを考案し,ビルディングの冷房に適用する実験を行った.このシステムは,冷房のエネルギー源として電力の代わりに廃熱を用いること,フルオロカーボンを使用しないことで,地球環境のために大変良いと考えられる.焼却炉と冷房したいビルディングは通常離れているため,車載の潜熱蓄熱材に熱を貯め,熱の遠距離搬送を行うことにした.実験の結果,水素吸蔵合金の冷房性能が明らかになり,全体のシステムの熱特性が試算された.
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