本報を含む一連の研究では,NBCテロリズムが発生した際に最も多数の被災者が発生することが懸念されるガス体による汚染の場合を想定し,従来の乾的除染に代わる簡易的かつ即効的な除染法として風除染システムを提案するもので,その設計のための基礎データの蓄積からプロトタイプモデルの制作と性能検証を行うものである.特に本報(第3報)では,風除染システムのプロトタイプモデルを作成し,着衣に模擬汚染物質としての水(液相としての模擬汚染物質)ならびに六フッ化硫黄(SF_6,ガス相としての模擬汚染物質)を付着させたマネキンを用いて,風除染システムを用いた場合の着衣からの除染効率評価を試みた結果を報告する.
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