COP21を受けた低炭素化と東日本大震災に起因する電力ピークの平準化が社会的課題となっている。前報では、大学施設の研究において課題とされている、エネルギー多消費の理系学部の節電に実際に取り組み、ピーク電力の24.4%の削減、低炭素化19%(7月)を実証した。引き続いてキャンパス全体について取り組み、節電が要請された2011年度比、電力ピークの平準化11%と低炭素化14%を達成した。本報では、この2012年度からの5年間のエネルギーマネージメントの取り組みを、施設の運用・発電による電力ピーク平準化および、低炭素化の実証研究としてまとめ、既存建物群の低炭素化のモデルケースとして参照される事を目的として報告する。