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山根 雄太, 小野 浩己, 酒井 孝司
セッションID: F-1
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
会議録・要旨集
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室内環境は日射やドラフトの影響により、不均一な温熱環境が生じることが多い。不均一な環境を評価するために、数値人体モデルを用いる際、人体外部の対流・放射・伝導・日射解析と人体内部の生理反応を連成して解析する必要がある。本研究では汎用性の高い温熱環境ツールの開発を目的とし、不均一な温熱環境において評価可能な人体生理モデルの連成解析を行った。本報では、前報から引き続き、日射環境における連成解析手法を確立するため、実測との比較・検証結果を報告する。
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千葉 友樹, 後藤 伴延
セッションID: F-2
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
会議録・要旨集
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人体を局所的に加温した場合の体温変化の予測をする際に、人体熱モデルの血流の再現方法の変更に伴いどのような変化が現れるのかを検討した。人体の四肢の部位間に血流を通す方法と、血流を通さない方法の2種類の方法を採用したモデルをStolwijkのモデルを基にして作成し、被験者が足浴を行った際の体温変化の様子と比較を行った。その結果、2種類のモデルの間にはほとんど差は表れなかった。
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佐古井 智紀, 持田 徹
セッションID: F-3
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
会議録・要旨集
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PMVは薄着・気流の強い条件で暑さ寒さを過大に評価し、逆に厚着・静穏条件では暑さ寒さを過小に評価する。SET*では、高活動時にSET*の中立温度が実際に中立温感をもたらすであろう温度と比べて薄着時に高温側に、厚着に低温側に位置する。この問題解決のため、活動に応じた発汗特性をTwo Node Modelに組込み、皮膚温の中立値からのずれに基づき温冷感を評価した。この考え方がPMV、SET*の問題解消に有効であることを確認した。
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尾関 義一, 針田 裕子, 田辺 新一
セッションID: F-4
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
会議録・要旨集
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A predicting model is investigated for the local thermal sensation under the conditions of transient and non-uniform thermal environment based on the Zhang model. The local thermal sensations under the cool down conditions in a car cabin are predicted by the present model. The appropriate results can be obtained by comparing the present model with the subjected experiments.
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大黒 雅之, 佐藤 大樹, 吉田 伸治
セッションID: F-5
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
会議録・要旨集
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既報にて著者らが提案した、投影面積率による人体各部の放射受熱量の解析手法を用いて、姿勢・体型の違いが部位別の放射受熱量へ及ぼす影響の検討を行った。ここでは、3次元人体形状モデルを用いて、複数の体型・姿勢の人体における有効放射面積率と投影面積率を算出し、属性別の傾向を分析すると共に、総合病院の待合スペースを対象とした放射受熱量計算を行った事例を示す。
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大場 正昭, 森上 伸也
セッションID: F-6
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
会議録・要旨集
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A human subject experiment under the cross-ventilated environment was conducted by using a climate controllable wind tunnel. The experimental regression model of the evaporative heat loss by diffusion was modified from the water transportation of the skin layer under steadily cross-ventilated environment. The time history of mean skin temperature under unsteadily cross-ventilated environment could be predicted in higher accuracy than original 2 Node Model.
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塚本 健二, 大場 正昭, 森上 伸也
セッションID: F-7
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
会議録・要旨集
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本研究は、人体熱モデルによる人体皮膚温の予測精度検証に必要な人体の部位別皮膚温を取得し、人体熱モデルの皮膚温の予測精度を検討することを目的とする。静穏環境と通風環境における被験者実験を行い、JOSモデルの予測精度検証に必要な人体生理量データを取得した。JOSモデルの皮膚温の予測値は、通風環境で最大2.9 ℃の実験値と差が生じた。そのため、不感蒸泄による熱損失量の算出式を変更し、不感蒸泄モデルを改良した。通風環境における改良JOSモデルの皮膚温の予測値は、JOSモデルよりも改善された。
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廣瀬 文郁, 篠原 愛美, 大森 敏明, 大平 昇, 冨永 隆一, 中川 友貴, 田辺 新一
セッションID: F-8
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
会議録・要旨集
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初期皮膚温や温度変化速度が非定常時の熱的快適性に与える影響の把握を目的とし、異なる温熱環境下で、皮膚の一部分に6種の温度変化速度条件で非定常熱刺激を与える被験者実験を行い、以下の知見を得た。温度変化速度が大きいほど熱さ、冷たさに敏感になるが、初期皮膚温によっては温度変化速度の影響をほぼ受けなくなる。初期皮膚温が高いほど熱さに敏感になる。初期皮膚温が低いほど皮膚表面温度の変化に必要な熱量は小さい。
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森上 伸也, 大場 正昭
セッションID: F-9
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
会議録・要旨集
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The human subject experiment was conducted under unsteadily cross-ventilated environments producing by step-wisely changed wind velocity, and the predictive formula of pleasant sensation was proposed. The regression formula on the pleasantness sensation was obtained from the experimental results by the multiple regression analysis, using a mean skin temperature and a differential of mean skin temperature as the explanatory parameter.
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近本 智行, 小林 知広, 伊藤 紘一
セッションID: F-10
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
会議録・要旨集
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熱的快適性は過去の熱的履歴に影響を受けることで、至適温度と月平均外気温度との関係性が示されている一方、一日の中での温度変化などとの関係性は確認されていない。 本研究では短期間の外気温度変化による室内中立温度の変化を確認するため被験者実験を行い、以下の知見を得た。 1)短期間での外気温度変化により室内中立温度が変化。 2)外気温度情報を被験者に与えることで室内中立温度は上昇。 3)被験者を実際の外気に暴露することで、室内中立温度は上昇。
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桃井 良尚, 相良 和伸, 山中 俊夫, 甲谷 寿史, 森井 祐介, 古賀 修, 一谷 匡陛, 高山 眞, 笠原 万起子
セッションID: F-11
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
会議録・要旨集
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近年オフィスビル空間内の温熱環境改善および気流感を利用して設定温度を緩和することによる省エネルギー化を目的として、シーリングファンが利用される例が増えている。本研究ではエアコンとC F を併用した際の設計手法の確立を目的としている。既報では、オフィス空間において冷房時のC F の設置位置が空間の気流及び温熱環境に与える影響について検討を行った。本報では、暖房時について検討した結果を報告する。
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森井 祐介, 桃井 良尚, 相良 和伸, 山中 俊夫, 甲谷 寿史, 古賀 修, 一谷 匡陛, 高山 眞, 笠原 万起子
セッションID: F-12
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
会議録・要旨集
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The purpose of this study is to make balance comfort with energy saving by using ceiling fans, and establish the air conditioning system which combine air-conditioners and ceiling fans in the office. In this paper SET* under airflow from a ceiling fan were predicted by using the result of CFD analysis.
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笠原 万起子, 高山 眞, 古賀 修, 一谷 匡陛, 相良 和伸, 山中 俊夫, 甲谷 寿史, 桃井 良尚, 森井 祐介
セッションID: F-13
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
会議録・要旨集
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オフィスビルにおいて、気流感を活用して設定温度を緩和し快適性と省エネ性を両立することを目的として、シーリングファン(以下CFとする)の採用が増えている。しかし気流感を用いた空調(以下気流感空調とする)設計手法は確立されていない。本報では既報1)〜6)を元に気流感空調の設計フローを整理する。またSET*と消費エネルギーによってCF選定図を作成し、気流感空調の設計手法(CF台数の選定方法)を提案する。
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中村 駿介, 佐々木 邦治, 安田 健一
セッションID: F-14
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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躯体蓄熱を併用した輻射空調システムを導入した、次世代テナントオフィスビルの施設・設備概要について述べた。事業者とともに既往施設により性能検証した知見を活かし、先導的な取り組みを行うビルである。輻射に特化した高温冷水熱源やフリークーリング、ヒートポンプを内蔵したデシカント外調機等の空調設備の他、自然換気システムや照度・色温度可変型のLED照明システム、先進的見える化システム等、様々な環境配慮に関する先進技術を導入している。
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安田 健一, 佐々木 邦治, 中村 駿介, 川瀬 貴晴, 鄭 新源, 本田 健一郎, 稲葉 さとみ
セッションID: F-15
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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躯体蓄熱を併用した輻射空調システムを導入した、次世代テナントオフィスビルの計測計画および実測計画について述べた。先進的な環境配慮技術を導入したビルであり、性能検証および運用改善に積極的に取り組む方針が示されている。消費電力量や熱量の計量を詳細に行う計画を述べるとともに、先進的見える化システムに関しても言及した。また、竣工後季節毎に温熱環境や照明環境の実測を行う予定であり、調査項目やアンケート調査内容についても言及している。
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市川 勇太, 鵜飼 真成, 鈴木 育野, 野部 達夫
セッションID: F-16
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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本報では、オストラコンによる室内温熱環境と非受容申告の調査、執務時間の歩行距離調査を行った。室内温熱環境の快適範囲内外において共に非受容申告が確認された。また、温熱環境の変動により非受容申告を行ったケースが確認され、執務室外の移動を伴う場合に非受容申告率が増加した。以上より非受容申告は、執務室の温熱環境及び執務者の温熱環境履歴に起因する事が確認された。
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倉渕 隆, 飯野 由香利
セッションID: F-17
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
会議録・要旨集
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Investigations were conducted in public schools equipped with cooling and heating systems and variable ventilation systems. 1) Teachers controlled systems based on guidance without enough comprehension. 2) Some classes had problems of no-energy-saving controls and air pollution. 3) Improved effects on thermal environment and energy-saving by environmental education for teachers were recognized.
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半澤 大介, 小田桐 直子, 小峯 裕己, 佐藤 誠
セッションID: F-18
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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川崎市では統廃合による改築事業の代わりに、保全改修とエコ改修を共に行い、短期間で既存の全学校施設を再生・活用する計画を策定、実施中である。改修計画のプロセスを整理し、計画の段階毎の留意点や課題を取りまとめた、「再生整備マニュアル」作成のための調査研究を行っている。教室内の長期的な環境測定と教職員へのアンケート調査に基づく2012年度改修の効果検証、及び、模擬実験に基づくエコ改修手法の詳細設計に関する検討資料について報告する。
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大泉 翔平, 菊田 弘輝, 羽山 広文, 森 太郎
セッションID: F-19
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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本報告では、2013年2月に北海道帯広市の小学校体育館で行われた避難訓練時の実測調査結果について報告するとともに、災害時における体育館の避難所としての課題点などを挙げる。また、北海道における今後の学校の省エネルギー化などに有効と考えられる「体育館内包型」の小学校について、その特徴並びにエネルギー消費実態の報告も併せて記載する。
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藤原 舞, 森 桜, 堤 仁美, 田辺 新一, 堀 賢, 清水 芳男, 井尾 浩章, 濱田 千江子, 富野 康日己
セッションID: F-20
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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人工透析室における年間を通した温熱環境調査およびアンケート調査結果から、透析患者・医療スタッフの双方が快適な透析室内の環境の提案を目的とし、調査を行った5季節の結果を比較した。透析室内の空気温度は年間を通してHEAS基準よりやや高めであった。知覚空気質は、患者に比べ医療スタッフの方がむっとする側の申告が大きかった。温冷感は、患者と医療スタッフに大きな差があり、患者は個別調整を行い温冷感を中立に保っていることがわかった。
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牛尾 智秋, 菅原 哲也, 村 淳二
セッションID: F-34
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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良好な温熱環境と省エネルギーを両立させるため、床吹出しに加えて、給気を客席と通路に分け、通路系統を変風量としたホールにおいて、冬期のクラシックコンサート時に温熱環境とエネルギー消費を実測した。変風量システムにて平均してファン動力を42%削減、同システムに加え、CO2制御、全熱交換器制御により、一次エネルギーを約67%減らしていた。公演後に行った熱環境のアンケート(回答者1,448人)で95%以上の観客が温熱環境に満足されていた。
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神谷 麻理子, 平岡 雅哉, 大和田 淳, 加藤 正宏, 武政 祐一
セッションID: F-35
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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温熱環境の制御が難しいアトリウム空間の空調計画に対して、シミュレーションでの事前検証を行い、その妥当性を竣工後の建物で実測を行い検証を行った。その結果を報告する。 また、アトリウムを利用した事務室における自然換気についても、設計上の検討、工夫と、竣工後の実測結果について報告を行う。
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巽 大輝, 山中 俊夫, 甲谷 寿史, 桃井 良尚, 相良 和伸, 篠崎 真志
セッションID: F-36
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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The purpose of this study is to research the characteristics of thermal environment in the workshop at school and to report the effect of improvement on thermal environment without air-conditioning system. In this paper, the measurements of thermal environment and the questionnaire of workers' environmental evaluation in working space are reported.
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篠崎 真志, 山中 俊夫, 甲谷 寿史, 桃井 良尚, 相良 和伸, 巽 大輝
セッションID: F-37
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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The purpose of this study is to propose the method of improvement on thermal environment and indoor air quality in the large workshop. Previous part of this study showed the results of the measurement and questionnaire.This paper shows the effect of skylights, ceiling fans on the thermal environment and indoor air quality.
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内山 聖士, 植村 聡, 佐古 俊晴, 樋口 康博, 堀 晋輔
セッションID: F-38
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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ペリメータのループ状のダクトから成る温度成層空調システムと高圧一流体水噴霧加湿システムを大空間に設置して、中間期の測定を行った。測定の結果、空間の中央部まで均一に温湿度調整されていることがわかった。
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室賀 敦貴, 尾崎 明仁
セッションID: F-39
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
会議録・要旨集
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本研究では,屋外実験として,RC造建築物の屋上面に保水性セラミックスパネルを施工して実測をおこない,夏季および冬季の屋根面の温熱環境に及ぼす効果について検証した。夏季には保水性建材の蒸発冷却効果により建材表面および屋根スラブ面の温度上昇が低減し,遮熱効果から日射による屋根面への熱量が大幅に抑えられた。冬季には日射受熱量は小さくなるが,断熱性の向上から夜間放射による屋根面の熱損失が抑制された。
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畠中 祐輝, 中野 淳太
セッションID: F-40
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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樹陰内を実測調査し、放射環境の特性を明らかにする。測定結果をもとに簡易予測式を用い実測値と予測値の比較を行った。樹木による日射、天空放射遮蔽効果が認められた。樹陰内の日射を考慮した平均放射温度は樹陰内に時折入り込む日射に応じて変動していた。そのため、緑被率の高い夏季では高精度の予測ができたが、落葉と太陽高度の低下に伴う木漏れ日の増加により秋季、冬季では誤差が増加した。
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吉田 伸治, 佐藤 大樹, 大黒 雅之
セッションID: F-41
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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本論文は天候・歩行者の性別が温熱生理的負担に与える影響を分析するための数値解析の内容を報告する。本解析では、屋外温熱環境の不均一性を分析するため、多分割体温調節モデルJOSを用いた。解析結果より、熱負荷の大きい屋外空間では動静脈吻合AVA血管の開大に伴い、部位間の温度分布は大きく変化するため、この効果の導入の有無が極めて重要であることが明らかとなった。
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加藤 駿, 河又 大起, 海野 賢, 高橋 晃久, 大石 洋之, 中野 淳太, 田辺 新一
セッションID: F-42
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
会議録・要旨集
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都心部の鉄道駅であるY駅が2011年に「環境配慮型駅舎」として改修され、環境に配慮した魅力的な駅舎の創設へのアプローチがなされた。 本研究では改修前の2009年と改修後の2012年のY駅調査結果を比較し、環境配慮型駅舎化手法としての通風性能改善の効果を検証した。 その結果、Y駅改修における通風性能改善手法の導入は温熱環境及び熱的快適性の改善に加え、駅舎の魅力要素付加にも有効であることが判明した。
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中野 淳太, 河又 大起, 海野 賢, 加藤 駿, 田辺 新一
セッションID: F-43
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
会議録・要旨集
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駅空間における夏季の温熱環境悪化要因の抽出と改善手法の検討を行った。構内外気温差の変化パターンは「山型」、「谷型」、「その他」に分類が可能で、同分類内でも温度差の異なるゾーンが混在していた。跨線橋に多い山型は日射の影響を受けやすく、コンコースに多い谷型はSET*32℃を超える時間割合が最も高かった。跨線橋内温熱環境の改善には外皮の日射遮蔽が有効と考えられる。コンコースでは有効通風開口率を高めることで構内温熱環境を緩和する効果が認められた。
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都築 弘政, 辻 正雄, 海野 賢, 河又 大起, 田辺 新一
セッションID: F-44
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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By continuous running of air conditioning, equivalent temperature went up and down frequently in bedroom. A steady chilly weak air current had an effect on maintaining low equivalent temperature and increasing amount of sensible heat loss on average. It is important to maintain low indoor temperature for promoting the decrease of core temperature during asleep.
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阿部 加奈子, 倉渕 隆, 大平 昇, 李 時桓, 山口 さとみ
セッションID: F-45
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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住宅の暖房では、床暖房とエアコン暖房が広く普及しているが、それぞれ体感上の快適性は大きく異なり,その一因として総合熱伝達率の違いがあると考える。そこで、実験とCFDより、サーマルマネキンを用いた暖房方式別の環境下での人体表面の熱伝達特性及び暖房別の投入エネルギーを明らかにした。結果、総合熱伝達率は床暖房とエアコンで、約8~9 W/m2K、9.5~10 W/m2Kとなった。PMV=0の温熱環境とした場合の二次側投入エネルギーにおいて床暖房はエアコン暖房の約8割となった。
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李 明香, 尾崎 明仁
セッションID: F-46
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
会議録・要旨集
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本研究では,温水床暖房にも対応できる室内温湿度・熱負荷シミュレーションソフトTHERBの計算方法について説明し,床暖房の環境試験室実験の測定値と計算値を比較することにより,ソフトの計算精度を確認した。さらに,人体熱収支モデルCOMを建築系のTHERBと連成することにより,床暖房による不均一熱放射や局部的な接触熱伝導を考慮した温熱環境と省エネルギー性について検討している。
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リジャル ホム・バハドゥル, 大森 敏明
セッションID: F-47
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
会議録・要旨集
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集合住宅で温熱環境の実測と居住者の熱的主観申告調査を行い、下記の結果が得た。 1. 床暖房のみを使用している居住者はエアコン暖房のみを使用している居住者より、足元および全身の温冷感が高く、熱的快適性が高い。 2. 快適床表面温度はエアコン暖房より床暖房の方が高いが、快適室温や快適グローブ温度がエアコン暖房より床暖房の方が低い。床暖房では居住者が暖かい床で過ごすことによって、低い室温やグローブ温度で快適に感じていると思われる。
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渡部 幸樹, リジャル ホム
セッションID: F-48
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
会議録・要旨集
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人々が日常生活をするにあたり、着衣量を変化させることは、比較的簡単に温熱感覚を意図的に調整できる要素である。また、省エネルギーや節電への必要性の認識が高まっている現代では着衣量の調整による体温調節は非常に重要である。 ネパールの5 つの地域での温熱環境の実測と居住者の熱的主観申告調査を行い、温熱環境の実態を把握し、着衣量の男女差や季節差、地域差や室内と半屋外の差などを明らかにする。また、夏と冬に延べ40日間の申告調査を行った。
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川辺 真斗, 小峯 裕己, 須山 喜美, 森 一顕
セッションID: F-49
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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近年、民生部門ではCO2排出量が大幅に増加している。このため、ハードウェア面での研究が推進されている。しかし、このような取り組みは効果が大きい反面初期費用が高額である。そのため、誰もが容易に取り組める住まい方に関する検討も進められており、冷感に注目した商品など、ライフスタイルを変化させることによる温冷感の改善方法が提案されている。本研究では、それらの一環として椅子座面による温冷感改善の可能性を検討した。
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伊澤 康一
セッションID: F-50
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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建築躯体素材の違いが熱的居住性に与える影響を、人体エクセルギー収支を指標とした数値解析によって明らかにした。 無断熱・無暖房という条件においては、木製はコンクリート製・金属製に比べて温熱的な居住性の面で優れていることが示唆された。 木製では、室内表面から出力される温放射エクセルギーが人体へ入力されて皮膚表面温度が比較的高く保たれ、そのことによってエクセルギー消費も比較的小さく、人体から室内熱環境へ十分な温エクセルギーが出力される。
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松尾 智仁, 近藤 明, 小松 彰, 塩地 純夫, 井上 義雄
セッションID: F-51
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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室内の速度場・温度場の推定のため、費用関数法(個別型と統合型)、連続的データ同化法(VCA法)という3つのデータ同化法を適用し、比較検討した。データ同化には数値解析と実験データを用い、観測データは空間的に密な観測と疎な観測な観測の2種類を用いた。データ同化法の適用の結果、密な観測を行った場合はいずれの手法が有利とも言いがたかったが、疎な観測を行った場合はVCA法がもっとも優れた結果を導いた。
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緒形 浩佑, 森 太郎, 濵田 裕章, 桒原 浩平, 羽山 広文, 菊田 弘輝
セッションID: F-52
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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寒冷地において窓面から侵入する日射を最大限活用し、暖房エネルギーを削減することを目的とした研究である。窓面から得られる日射が体感に与える影響を解析によって求める。本報では解析時間が大幅に削減できるThree-phase methodという手法を使用し、冬季の計算を試みた。
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佐藤 豊, 郡 公子, 石野 久彌
セッションID: F-53
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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東日本大震災後の仮設住宅の熱環境調査でも、夏季及び冬季に厳しい居住状態(熱環境)となっており、被災者の心身の健康への悪影響が懸念された。また、熱環境改善のためのエネルギー消費量の増大も問題となっていた。 そこで、本研究では日本各地において不快とならない室内熱環境とエネルギー消費量を抑えることができる断熱性能の検討をシミュレーションツールBESTを用いて行った。
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安田 依加, 坂本 雄三, 安次富 宏行, 佐藤 大輔, 松井 伸樹, 落合 総一郎
セッションID: F-54
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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本論文は、次世代省エネルギー基準Ⅱ地域において高効率の設備及び高効率の太陽光発電装置を備え、また、エアコン1台による全館連続空調(YUCACOシステム)とヒートポンプ調湿換気システム(DESICA)を採用した約140 m2の高気密高断熱住宅の実測調査を行った。 高気密高断熱住宅とヒートポンプデシカント調湿換気によって、均一な温度環境の確保と適性な湿度環境を確保するための加湿・除湿制御が可能であることが確認できた。
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安次富 宏行, 坂本 雄三, 落合 総一郎, 安田 依加, 佐藤 大輔, 松井 伸樹
セッションID: F-55
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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第一報では、床下空間を利用した全館空調にデシカント調湿換気装置を組み合わせて高気密高断熱住宅における室内温湿度環境およびエネルギー消費量の概要と準寒冷地でのゼロエネルギー住宅の可能性について報告した。 本報では、達成された室内環境および空調・換気装置の実測結果について報告するとともに、性能向上に向けた課題と今後の方向性についてまとめた。
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佐藤 大輔, 坂本 雄三, 落合 総一郎, 安田 依加, 松井 伸樹, 安次富 宏行
セッションID: F-56
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
会議録・要旨集
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高気密・高断熱住宅における調湿換気装置システムのエネルギー計算手法を確立した。また、計算ツール(TRNSYS)を用いて、基準建屋での年間を通じた負荷量を試算した。試算結果より、従来の空調換気システムでは夏期除湿不足、冬期過乾燥の湿度環境になる事を明確にし、新たに提案する空調調湿換気システムでは潜熱処理によって、目的とする室内湿度環境が達成可能であり、その際の消費エネルギー量に関して分析した。
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菊田 道宣, 三田村 輝章
セッションID: F-57
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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地下ピットによる地中熱利用を図ったRC外断熱住宅について,2011年6〜9月のエネルギー消費量,室内温熱環境について報告した。主な結果は,①3ヶ月間のエネルギー消費量は約2800kWhであること,②冷房用エネルギー消費量は約1300kWhのエネルギー消費で,ほぼ全館冷房を実現できていること,③居室の温度は,おおよそ25〜29℃の範囲で変動幅が小さく安定していること,④地中熱利用により冷房負荷で5%程度の削減が可能であること等である。
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三田村 輝章, 菊田 道宣
セッションID: F-58
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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地中熱利用を図った外断熱RC住宅について,2011年1月から2013年3月までの測定結果から,年間のエネルギー消費量,地下ピットの温度の推移,浮遊真菌濃度の測定結果を報告した。その結果,①年間のエネルギー消費量は減少傾向であり,特に冷房用エネルギー消費量が激減していること,②ピットの冬期の温度は1年目よりも2年目,3年目の方が高いこと,③浮遊真菌濃度は季節によって値が変わること等がわかった。
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菊池 陽介, 長井 達夫
セッションID: F-59
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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断熱性能の現場における測定方法について、熱画像法があり、標準化に向けて研究がなされている。熱画像法では、精度良く総合熱伝達率を求めることが要求され、容易に実施できる総合熱伝達率の測定手段として、熱伝達率センサーが使用されている。熱画像法の既往研究においては、測定対象部位が主に外壁であり、床・天井ではその研究例は少ない。本研究では熱画像法で用いられる床・天井用の熱伝達率センサーの床・天井面での仕様を検討することを目的とする。
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酒向 真考, 近本 智行, 小林 知広, 田嶋 圭一
セッションID: F-60
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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通気層とアルミ反射材の複合工法(以下、ウレタン遮熱工法)の実験棟と充填断熱工法の実験棟を屋外と屋内に建設し、比較・性能評価を行った。アルミ反射材による遮熱効果と通気層による排熱効果が確認でき、ウレタン遮熱工法の有効性が確認できた。また通気層内の熱伝達現象をモデル化し、伝熱・排熱特性の把握を行った。通気層内での放射熱伝達を抑制できており、見かけ上の熱貫流率も大幅に改善できていた。
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香月 壮亮, 吉田 伸治
セッションID: F-61
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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In this study, the field measurement was set a simplified pond on the roof of the dormitory. The field measurement indicated that a reduction of about 1°C in indoor air temperature would be likely if a simplified pond cover is used as urban heat-island control strategies.
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橋本 健吾, 秋元 孝之, 叶 喜代森, 中山 和美, 宮永 俊之, 上野 剛, 瓦口 泰一, 田澤 慎也
セッションID: F-62
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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The purpose of this research is to examine thermal comfort of the heating using air conditioner in residences of different thermal performance. CFD analysis has been conducted for evaluation. As a result, in the low thermal insulation residence, the indoor thermal environment has improved by installing inner window or a "screen" in front of a window. In addition, from the results of the equivalent temperature, inner window and screen show comparable temperature distribution.
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田澤 慎也, 秋元 孝之, 叶 喜代森, 中山 和美, 宮永 俊之, 上野 剛, 瓦口 泰一, 橋本 健吾
セッションID: F-63
発行日: 2013年
公開日: 2017/11/18
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The purpose of this research is to make a study on the effect of applying various techniques for in a indoor thermal environment improvement aiming at power-saving in a residence which has relatively poor efficiency of insulation in winter. For the purpose, the experiment using thermal manikin was conducted. As a result, upper and lower temperature difference had the highest improvement effect by installing a "screen" in front of a window.
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