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Bu Yunchen, Ooka Ryozo, Oh Wonseok
セッションID: IS-7
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
会議録・要旨集
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This study aims to review the past research on the characteristics of expiratory particles and flow that carries the particles, with a special focus on different respiratory activities. Besides, the transmission patterns and exposure risks of expiratory particles are also reviewed.
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島岡 萌, 倉渕 隆, 鄭 新源
セッションID: G-1
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
会議録・要旨集
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近年、学校教室への冷房導入が進められており、東京都内の公立小中学校では冷暖房導入率が100%となっている。その一方、教室に換気設備が設置されていない学校も未だ多く、冷房導入による窓開けの低下が、換気不足をもたらし教室内空気環境の悪化が懸念されている。本研究では、教室の空気環境実測を行い換気設備による空気環境の相違を把握した上、Air stuffinessを用いて評価を行うことで、現在の小中学校における空気環境問題を明らかにし、問題の解決策について検討した
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藤田 遼介, 吉成 友貴, 鎌倉 良太, 斎藤 敬子
セッションID: G-2
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
会議録・要旨集
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浮遊粉じん量は室内環境では建築物衛生法により管理基準が定められている。一方外気では環境基本法により環境基準が定められており、更に健康影響への問題からPM2.5の環境基準も設定されている。しかしながら、室内環境においてPM2.5の基準は定められておらず、測定例も少ない。このため当センターでは建築物におけるPM2.5を含めた室内環境中の浮遊粉じんについて実態調査をしている。今回調査において新たな知見が得られたため報告する。
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赤林 伸一, 有波 裕貴
セッションID: G-3
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
会議録・要旨集
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本報では、CFD 解析(RANS) を用いて、市街地屋外での喫煙時に生じる汚染質濃度分布及び屋内の喫煙所において喫煙者が退出する際のタバコ煙の拡散状況を解析し、建築・都市空間において受動喫煙が発生するリスクを明らかとする。今後の受動喫煙防止政策の策定や適切な分煙手法などに関する基礎的な資料を得ることを目的とする。
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浦田 浩作, 蜂巣 浩生, 井口 雅登, 坂本 雄三
セッションID: G-4
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
会議録・要旨集
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居住環境にはカビ、ダニ、ペット粉塵、花粉、黄砂など様々な種類の粉塵が存在する。全館空調方式は、住宅内全体の空気を循環させて冷暖房を行うシステムであり、住宅内の一室で発生したこれらの粉塵が空気循環により住宅全体に拡散しやすいことが予想される。本実験は粒径の大きい花粉を対象粉塵とし、花粉および花粉が粉砕された花粉塵の扉の開口部からの拡散の影響を調べるとともに、電気集塵機の効果を検証することとした。
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子安 純平, 須藤 美音, 青木 哲, 二木 克規
セッションID: G-5
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
会議録・要旨集
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本研究の目的は、九州南部の乳幼児施設を対象に、冬季の室内温湿度環境と空気環境の課題を明らかにすることである。前報その1のアンケート調査対象より、10施設を抽出して実測調査を実施した。その結果、48.5%の期間でインフルエンザウイルスが感染拡大すると報告されている室内絶対湿度5.8g/kgʹ以下となっていた。換気量は、南東北地方よりも多いことが推察され、水蒸気発生量の多さに関わらず、換気の実施が室内絶対湿度の低下に影響することが明らかとなった。
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二木 克規, 子安 純平, 須藤 美音, 青木 哲
セッションID: G-6
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
会議録・要旨集
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本研究の目的は、九州北部地域の幼稚園・保育園・保育所等における室内環境調整方法や冬期のインフルエンザ対策について理解することである。温湿度の高いこの地域を対象にアンケート調査を実施したところ、有効回答率は45.1%でした。 その結果、室内環境の調整方法として換気が多く行われていた。 九州北部地域の室内環境からのインフルエンザ対策として、加湿よりも換気が重視される傾向にあることを明らかにした。
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木村 彩乃, 青木 哲, 須藤 美音
セッションID: G-7
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
会議録・要旨集
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「乳幼児施設における冬季の室内環境調整とインフルエンザ対策(その4)九州北部の乳幼児施設を対象としたアンケート調査概要と長崎県、佐賀県の結果」では、乳幼児施設における冬季保育室の環境調整手法、空気清浄機や加湿器の設置状況、インフルエンザ対策について、九州北部地方のうち、佐賀県、長崎県について報告した。本報では、福岡県・大分県に位置する乳幼児施設を対象として、同様のアンケート調査を行い、その結果を他地域と比較することで、地域特性も明らかにすることを目的とした。
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金 炫兌, 小金井 真, 田辺 新一
セッションID: G-8
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
会議録・要旨集
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本研究ではマイクロチャンバー法を用いた現場測定方法の開発を行うため、バックグラウンド実験及び整合性実験を行った。結果として、トラベルブランク値の実験結果では、ステンレス製専用ボックスの使用により、ブランク値として低い測定結果となったが、常温に比べ冷却することで、トラベルブランク値がさらに低くなることが分かった。 また、整合性実験では、DEP、DBA、DBP、C20、DEHP、TEXANOL、TXIBは高い整合性が得られた。
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佐々木 賢知, 植村 聡
セッションID: G-9
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
会議録・要旨集
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エネルギー集約的であるクリーンルーム空調において、高清浄度と温度制御性、省エネルギー化を同時に満足することは最適化問題の側面を持つ。本報告では、過去の状況から結果を予測しつつ判断するために機械学習の手法である最適化手法と、回帰的手法である応答曲面法を適応することにより最適設定を得る基礎的な検討を行った。実際のCR空調制御を実証する前段階として、最適化ツールとPCの中でCR空調制御を模擬するシミュレーションモデルを連携し検討した。
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野村 佳緒里, 天野 健太郎, 谷 英明, 千葉 友樹
セッションID: G-10
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
会議録・要旨集
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従来、室内空気質の測定はある固定のサンプリングポイントにおいて一定の測定期間を設けて行われるが、昨今急速に発達してきているセンシング技術の活用により、その多点かつ連続的モニタリングが可能となる。本研究では、より高度な室内空気質の見える化を実現するために、小型粒子センサの性能を評価した。チャンバー実験および実測調査を行い、数種の小型センサと比較対象の測定器であるDustTrakⅡとの測定値の相関を検討した。その結果から、室内空気質モニタリングへの活用に対する有用性を評価した。
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近藤 恒佑, 小松原 正幸, 長谷部 弥, 染谷 孟行
セッションID: G-11
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
会議録・要旨集
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筆者らはパーティクルの発生が主に作業者とその作業に依存するクリーンルーム用のファンフィルターユニット(FFU)制御システムを提案してきた。本システムについて,実際のクリーンルーム(半導体製造装置組立用のICR,ISO7)への適用事例とシステムの動作検証について述べる。
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住吉 栄作, 原嶋 寛, 伊藤 一秀
セッションID: G-12
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
会議録・要旨集
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本報(第10報)を含む一連の研究は,数値解析を基礎とした化学物質のリスク評価手法の開発を目的としている.本報では,非定常性の強い化学物質漏洩事故を想定した実用的な応用解析に向け,その予備実験として,実大空間内におけるエタノール溶液から発生するガス発生量の測定と数値解析によるガス濃度分布の予測結果について報告する.さらに,応用解析事例として同空間内で液体薬剤であるアンモニア水溶液が漏洩した場合を想定した数値解析結果を報告する.
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北田 幸靖, 早上 将志
セッションID: G-13
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
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再生熱酸化装置(RTO)の燃料消費量を削減するために、RTOに耐熱触媒を設置しトルエンガスによる評価測定を行った。触媒利用により燃焼室の温度を650℃、550℃にする事ができた。その結果、VOC処理装置の分解性能を低下させることなく、燃焼室の温度を触媒未使用と比べ低く抑えることが可能となり、大幅な燃費低減が期待できます。
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伊藤 和哉, 門 久義, 松江 昭彦
セッションID: G-14
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
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外気処理に用いられる除塩フィルタ(プレメイン一体型洗浄再生フィルタ)のフィールド試験を実施し、除塩フィルタの総合的な評価の一手法として塩素ガス濃度の計測という新しい試みにチャレンジした。その結果、塩素ガス濃度を数値として現場データの採取に成功した。併せて低圧力損失による省エネ効果を実測した。
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福森 幹太, 岩崎 守顕, 佐々木 賢知, 永田 栄作, 徳田 直也, 瀬戸 章文
セッションID: G-15
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
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金属加工工場で発生するオイルミストは微細な液滴化もしくは蒸発と再凝縮することで発生し、人体や作業環境の汚濁などの問題がある。オイルミストの対策は、加工装置の密閉度を確保することと集塵機等でミスト粒子を捕集し拡散防止に努めなければならない。オイルミストはナノサイズが多いため最適な集塵機を選定し、捕集効率を維持するための清掃が重要であるため、中長期的に安定した捕集性能を維持するための工夫とその効果を含めて検証した。
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長谷部 弥, 近藤 恒佑, 山口 一
セッションID: G-16
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
会議録・要旨集
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被験者によるブース内での集中作業時に香料を放出し、香料の各種濃度の測定や被験者による環境評価を行った。 個別ブース内の香り環境について、使用した香料はD-リモネン濃度が高く支配的であった。個別ブースの香り環境は適正な臭気強度であり、不快でも嫌いでもない環境であった。香料Bの方が快不快度・嗜好度において優位であった。 実験条件ごとの温度は同等といえる状態ではなかった。CO2濃度は時間経過と共に上昇していく結果であった。
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山口 一, 長谷部 弥, 近藤 恒佑
セッションID: G-17
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
会議録・要旨集
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近年、執務者の快適性や生産性向上を目的として、温熱・光・音・空気質などの室内環境は、以前のような一様な制御から多様な環境が望まれるようになってきた。本研究では、個別ブースを対象として、執務者が好みに応じて香りを供給できるシステムの検討を行っている。今回は、ブース内での被験者による集中作業時に香料を放出し、被験者による心理・生理的な環境評価を行った。 前報の第3報では香り環境に関する内容を報告した。本報の第4報では、被験者実験における香り環境の評価に関する内容を報告する。
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平野 雅人, 山中 俊夫, 崔 ナレ, 竹村 明久, 小林 知広
セッションID: G-18
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
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室内環境を制御しつつも、記憶力に影響を及ぼすと報告されている香りの噴霧により知的生産性の向上を図る研究が行われている。本研究では、学習空間における香りの導入可能性を探るべく、パネル実験を実施し、香り環境が心理評価及び学習効率に与える影響について考察した。結果として、学習効率テストでの有意差は見られなかったものの、効果量が大きくなった項目もあった。また、主観評価が学習効率に何らかの影響を及ぼしていると推測できる。
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稲坂 まりな, 田辺 新一, 伊藤 滉彩, 對馬 聖菜
セッションID: G-19
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
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近年労働環境における在室者の体臭が問題視されている。体臭成分は温熱環境、代謝量などによって変動することが知られている。最近では生活習慣の違いによっても体臭成分に差が生まれることが分かってきた。そこで、日本人の睡眠時間が世界最短水準であることおよび労働者が睡眠不足を訴えていることから、睡眠時間の差が体臭に与える影響および、室内の知覚空気質へ与える影響を把握する目的で実験を行った。せ
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伊藤 滉彩, 對馬 聖菜, 稲坂 まりな, 田辺 新一
セッションID: G-20
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
会議録・要旨集
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その2では、被験者実験におけるチャンバー内および呼気の化学物質分析結果を示し、睡眠時間の違いが生体発散物質の放散量に与える影響について報告する。化学物質の分析結果より、室内のCO2濃度が同程度の場合でも、在室者の睡眠時間や代謝量が異なると、生体発散物質濃度および、在室者由来の臭気を知覚可能な距離が異なることを示した。CO2濃度が必ずしも体臭による知覚空気質汚染の指標にならないと考えられる。
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中田 夏郎, 小峯 裕己, 木村 洋, 西村 欣英, 菅原 正道
セッションID: G-21
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
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本研究では代表的な調理臭の選定と繰り返し実験に適した試料の選定を行い,調理臭の発生・捕集装置を提案した.装置を用いた繰り返し実験と機器測定により調理臭の強さと質について経時的な変動傾向や再現性を確認することができ,標準的な調理臭(カレー臭)の発生方法を構築することができた.また,嗅覚測定を通実施し,調理臭(カレー臭)原臭の臭気指数を把握した.
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西村 欣英, 中田 夏郎, 木村 洋, 菅原 正道, 小峯 裕己
セッションID: G-22
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
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集合住宅の開放廊下に面してレンジフードの排気口を設ける場合,目隠しフェンス等により調理臭のにおい溜まりの恐れがあり臭気環境の検討が必要である。本研究では,被験者実験により集合住宅の開放廊下における調理臭の評価基準を検討した.また,開放廊下における調理臭の多点同時測定方法として,トレーサーガス濃度の多点同時測定が妥当であるか検証するため発生源を基準とした臭気濃度比とCO2濃度比の相関関係を実験室実験で検証した。
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菅原 正道, 西村 欣英, 中田 夏郎, 木村 洋, 小峯 裕己
セッションID: G-23
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
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集合住宅の開放廊下先端手摺に目隠しフェンス等が設けられた場合など開放廊下が非開放空間となる場合がある。この非開放空間に面してレンジフードファン等の排気口を設けた場合の調理臭のにおい溜まりや住戸へ逆流の影響が懸念される。本研究では手摺形状,隣棟距離,排気口種類によるにおいだまりの影響を把握することを目的に,実際の集合住宅の開放廊下を実大模型にて再現し実験を行った。
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水野 良典, 村上 栄造
セッションID: G-24
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
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工場等の排気臭は同一の作業場であっても特定の工程のみで発生する場合があり、短時間発生する臭気に対して脱臭装置が除去性能を発揮できれば良い状況が多くある。その場合、洗浄装置の適切な設計、運用のためには過渡状態における振る舞いの把握が必要である。そこで、液相での臭気物質の物質収支、ヘンリーの法則、酸解離、及び反応速度論に基づいたガス除去率予測式の導出を行った。
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竹村 明久
セッションID: G-25
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
会議録・要旨集
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臭気評価分野はマスキングのように複数の化学物質を混合した場合のにおい評価予測が困難な分野である。本研究では、臭気環境改善のためのマスキング設計に使用できる資料作成を目指して、会議室空間のマスキングを想定した混合臭と構成臭気の主観評価から、マスキング結果予測の一端を把握することを目標に、マスキングに関する検討を行った結果について報告する。
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永田 淳一郎, 新村 浩一, 植村 聡, 磯村 隆司, 岩松 青郎
セッションID: G-26
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
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快適性の要因には、温度や気流の他、においや塵埃等も挙げられる。室内で発生したにおいや塵埃は、拡散させることなく速やかに排気することが望ましいと考えられる。ここで、ベッドごとに拡散型吹出口と局所排気口を設置すれば、ベッドごとに気流が区画され、拡散の抑制に効果があるのではと考える。本報では、4床室を模した実験室にて、ベッド上でCO2を発生させ、CO2室内の濃度分布を測定することで、ベッド上の気流の室内への拡散状況を確認した。
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柳 宇, 鍵 直樹, 金 勲
セッションID: G-27
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
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This paper reports the results obtained by analysis about adhesion bacterial and fungus flora on the surface of an evaporation type humidifier element equipped in an air handling unit. 18 phyla and 154 genera of bacteria were detected about, and 2 phyla and 30 genera of fungi were detected.
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山路 航平, 桃井 良尚
セッションID: G-28
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
会議録・要旨集
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幼稚園を対象に室内空気中や接触機会の多いと考えられる建具などの表面に存在するマイクロバイオーム(微生物叢)を採取し、解析を行うことで各サンプリング箇所の類似性から微生物の伝播経路を明らかにすることを最終目的とし、夏期から冬期にかけての各箇所のマイクロバイオームの変化と周辺環境の影響を把握した結果の報告
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竹永 めぐみ, 落合 涼, 橋本 果歩, 尾方 壮行, 森本 正一, 堀 賢, 田辺 新一
セッションID: G-29
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
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医療施設の改修工事現場で発生する粉塵に含まれるアスペルギルス菌が免疫力の低下した患者の滞在する院内へ漏洩することによって、感染症リスクが生じる。粉塵封じ込め対策の一つに、作業者が工事中に防護服を着用することが挙げられるが、作業者の熱的快適性を低下させる可能性がある。よって、防護服の防塵率と温熱快適性の評価、さらに工事現場内の換気回数および工事中の作業員の着衣条件の違いが院内の浮遊粒子濃度に与える影響を比較するため、医療施設内の改修工事現場を再現し浮遊粒子濃度測定実験を行った。
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落合 涼, 竹永 めぐみ, 橋本 果歩, 尾方 壮行, 森本 正一, 堀 賢, 田辺 新一
セッションID: G-30
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
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第22報では、医療施設の改修工事現場における防護服の効果に関する研究背景と実験概要、実験方法ついて述べた。本報では、模擬現場内における防護服内浮遊粒子濃度と模擬現場内外における浮遊粒子濃度の測定結果および考察を述べる。さらに第23報の発汗サーマルマネキンを用いた防護服ごとの熱的快適性評価の結果を踏まえ、防護服ごとの衣内浮遊粒子濃度と熱的快適性との関係の考察を述べる。
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橋本 果歩, 竹永 めぐみ, 落合 涼, 尾方 壮行, 野元 彬久, 堀 賢, 田辺 新一
セッションID: G-31
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
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It is supposed to wear protective clothing during construction work to reduce the amount of dust adhering the construction clothing. However, protective clothing increases clothing insulation, which makes worse thermal comfort for construction workers. In this study, it was reported that the results of total heat loss to evaluate thermal comfort. From the results, the total heat loss of wearing air conditioning clothing was 37.8 W/m^2 higher than that of protective clothing made of Nylon.
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山田 裕巳, 本間 義規, 阪東 美智子, 浜田 信夫
セッションID: G-32
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
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本研究は、宿泊施設の汚染状況調査を通じて、適正な評価方法を得ることを目的として、真菌および汚れ(ATP値)の部位別の調査を実施した。調査の結果、汚染評価部位として、「部屋の隅」、「冷蔵庫底部」は、ATPの数値が高く、衛生管理状況を知ることができると考える。管理者が滞在する建物の汚染が低く、管理と汚染の関係が示唆された。落下菌法は、簡易測定手法の可能性を継続して調査することが重要であることが分かった。
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高塚 威, 清水 一功, 磯 佑輔, 梅原 啓輔
セッションID: G-33
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
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紫外線222nmは波長が短く、細胞内への浸透力が小さいため、ヒトの遺伝子への損傷が極小さいことが知られている。そこで、微生物殺菌効果を実験し、99.9%の殺菌効果を得る照射エネルギー量を用いて紫外光254nmと比較した。結果、99.9%殺菌に必要な222nmの照射量は、黄色ブドウ球菌に対しては同レベル、大腸菌に対して1.2~1.7倍、クロカビに対して0.34倍となることが示唆された。紫外線222nmと254nmは細胞の異なる部位に影響し、構造破壊すると推定される。
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瓜生 智裕, 永野 秀明, 小田 久人, 成 旻起, 加藤 信介, 柳 宇
セッションID: G-34
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
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Ultra violet (UV) lamps are installed to air-conditioning systems to remove microbes. The present study aims to investigate the relationship between the sterilization effect and the location of UV lamp in two types of fun-coil units. The results of the numerical simulation show that the sterilization effect is improved by installing the lamp close to the high-velocity region.
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五味 弘, 荒川 宏樹, 高橋 秀人, 藤井 修二, 柳 宇, 田中 毅弘
セッションID: G-35
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
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無菌製剤製造工場等で定期的に行われている除染の効果を判定する為に用いられているバイオロジカル・インジケータ(枯草菌)に関して、簡便で迅速な評価方法を確立することを目的として、生菌の増殖能を利用してコロニー数を増やし、市販のATP測定器で測定し、そのデータを統計的に判定する方法を考案し、検証した。その結果、本方法によれば、7.5~9.5時間で判定が可能なことを確認した。
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松田 崇志, 須藤 美音
セッションID: G-36
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
会議録・要旨集
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本研究の目的は、お客乗車時の車内のインフルエンザ等ウィルス拡散防止手法の検討である。私たちは、ドライバーを対象に自身の感染症対策及び環境制御についてフィールド調査を行った。しかし調査の結果、ドライバーは業務上満足に換気ができない状況にあり、車内空調設備に頼る必要があることがわかった。CFDを用いた気流解析より、空調吹出角度を上げたほうが、吹出口周辺に高風速の気流が生じ、他の吹出角度に比べドライバーの吸気域の咳の濃度が低くなることがわかった。
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北島 芳基, 永野 秀明, 加藤 信介, 柳 宇
セッションID: G-37
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
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The multi agent simulation was performed in order to find the effect of corridor width on passing gap of agents and thus the infection risk.The results showed three-meter of the corridor width had 70-% decreasing effect of infection from two-meter condition during walking period of agent.
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佐藤 朋且, 藤井 美紗, 高島 和則, 水野 彰
セッションID: G-38
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
会議録・要旨集
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外調機の加湿における省エネとして気化式加湿方式が注目されているが、医薬品製造分野では微生物汚染の懸念からあまり普及していない。また、従来の薬液や機能水による気化式加湿器の殺菌手法は、残留薬剤の臭気や腐食の問題があった。そこで、放電プラズマを用いた安全な殺菌方法を考案した。 本報では、誘電体バリア放電で生成した殺菌水の殺菌因子に関する調査結果と、気化式加湿器エレメントを用いた殺菌実験の結果を報告する。 併せて、殺菌水生成装置試作機の試験結果も報告する
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戸梶 涼子, 細井 昭憲
セッションID: G-39
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
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本論文では健康保持のために満たすべき湿度環境評価基準の提案を行った。この基準は、湿度に関連して人体・建物に生起する現象ごとに定められている点が特徴である。また、現象の相関図と、作成した基準を踏まえた湿度環境計画ツールの提案も同時に行った。基準と相関図の作成は、建築環境・省エネルギー機構が主催する自立循環プロジェクト内の「湿度を考慮した室内環境および省エネルギー性能評価委員会」の活動の一環である。
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間宮 啓介, 田中 英, 有村 哲郎
セッションID: G-40
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
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滴下浸透気化式加湿器は省エネルギー性が高い反面、制御性が悪いという欠点がある。そのため、我々は加湿エレメントに回転機構を設けた新たな加湿装置を考案した。本報では、前報に引き続き加湿エレメント開度と加湿量、飽和効率、圧力損失の関係について検証試験を行った。また、飽和効率を増加させる目的で、従来型の気化式加湿器と組み合わせたシステムにおける制御性について検証試験を行った結果について報告する。
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河田 憲, 松尾 智仁, 嶋寺 光, 近藤 明
セッションID: G-41
発行日: 2020年
公開日: 2021/10/28
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室内の熱環境を改善するには、湿度分布を推定して制御することが重要である。 しかし既存のCFDモデルは、一般的に室内環境における水の相変化を評価できない。 本研究では、相変化を伴うCFDモデルを開発し、粗大液滴の室内熱環境への影響を理解するために、粗大液滴の終端落下速度と蒸発速度に関するパラメトリック感度解析を行った。 結果は粗大液滴は室内の熱環境にほとんど影響を及ぼさなかったことを示した。
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