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WAHG Wenchao, OOKA Ryozo, KIKUMOTO Hideki, OH Wonseok
セッションID: IS-6
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
会議録・要旨集
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This paper discusses the relationship between indoor airflow and particle movement with different air changes per hour (ACH). CFD simulations with the Lagrangian method were used for simulation. We found that the different ACH affected the difference between indoor flow and particles considering settling velocity. And the z-component of velocity difference between the Lagrangian result and terminal velocity became significant with the increase of ACH.
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古澤 明里朱, 倉渕 隆, 金 政一, 阿式 信英, 清水 大暉, 田口 遥樹
セッションID: G-1
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
会議録・要旨集
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COVID-19の感染防止対策として、マスクの着用や空気清浄機の設置が挙げられる。飛沫感染や空気感染は感染者の飛沫を吸引することによるため、より有効な対策を行うためには飛沫発生量、粒径分布の把握が重要である。本研究ではそれらの調査を行った後、マスク着用時やフィルター機能付き空気清浄機、中高性能フィルタを設置した個別空調室内機粒径別捕集率と比較し、有効性を検討する。結果として、HEPAフィルター搭載の空気清浄機測、高性能フィルタ設置の個別空調室内機は測定可能全粒径で80%の捕集効果があった。
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千葉 友樹, 天野 健太郎, 野村 佳緒里
セッションID: G-2
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
会議録・要旨集
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に伴い、医療施設等では、感染拡大防止のための施設計画や運用改善が必要とされているが、現状では、新しい対策の効果を実証する方法が確立されていない。そこで、試験者がトレーサーとして用いた模擬粉を口に含み、発話や咳で口から呼出された後、模擬粉の軌跡を可視化する実験により、呼気中の粒子の拡散挙動の把握を試みた。更に、試験者の周囲に感水試験紙を設置し、咳による飛沫の到達範囲についても検証を行った。
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松本 貴也, 高柳 哲也
セッションID: G-3
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
会議録・要旨集
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非定常性の強い乱流現象の中でもパルス状乱流に伴い飛散する微粒子高濃度領域の挙動について気流可視化による計測と計測結果の画像解析を行い、開発シミュレーションモデルの検証を行った。咳の高濃度領域の挙動を示す評価パラメータとして、画像解析プロトコルを設定し、重心位置および広がり範囲の抽出を行った。解析の結果、咳発生による微粒子高濃度領域の重心位置は、回数ごとのぶれは非常に小さく、放出口と並行に直進していることを確認した。
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赤林 伸一, 有波 裕貴
セッションID: G-4
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
会議録・要旨集
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本報では、CFD 解析(RANS) により、一辺が3.0[m]の単室及び小学校の教室を対象に、換気、空調、空気清浄機による飛沫( ウイルス粒子) の拡散性状の解析を行う。粒子が換気等で室内から排出・除去される割合を算出し、飛沫の排出・除去効果を定量的に評価することを目的とする。
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長谷川 麻子, 林 基哉
セッションID: G-5
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
会議録・要旨集
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COVID-19感染拡大を抑制するため、空調・換気設備の運用や室内気流について注意すべきことがらを、3ヶ所の実測調査から考察した。
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金 政一, 倉渕 隆, 阿式 信英, 清水 大暉, 田中 宏治, 千葉 友樹, 和田 一樹, 村下 和紀
セッションID: G-6
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
会議録・要旨集
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本研究ではオフィス空間を対象として、CO2濃度分布の測定から感染性粒子濃度に相当するquanta濃度、感染確率を算出することで感染確率の見える化を計る。また実務者の位置情報とCO2濃度の分布の測定より実務者の位置情報のリアルモニタリングによる感染リスク予測に関して検討する。CO2濃度測定値からquanta発生量に置換し、感染確率から2次感染者数の推定は有用であることを示した。実務者と位置情報とCO2濃度を測定し、空間での人数分布とCO2濃度分布の関係を確認した。
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冨澤 佑介, 落合 涼, 尾方 壮行, 堀 賢, 田辺 新一
セッションID: G-7
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
会議録・要旨集
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Ventilation rate was measured in a university lecture room and aerosol infection risk was evaluated. It was confirmed that opening the doors and windows was effective to increase ventilation rate. Furthermore, it was shown that aerosol infection risk may be reduced by opening the doors and windows.
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卜 韻諶, 大岡 龍三, 菊本 英紀, 呉 元錫
セッションID: G-8
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
会議録・要旨集
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本研究では、感染症の対策として、空気清浄機とマスクによる感染リスク低減効果を数値流体解析(CFD)で検討することを目的とする。一般的な空間及び特定状況の2つのシナリオを考える。Scenario 1は、ウイルスの全空間均一発生条件で、清浄機の風量と配置が濃度分布に及ぼす影響を検討する。Scenario 2では、寝室において感染者により発生するウイルスの拡散のCFD解析を行うとともに、Wells-Rileyモデルを用いて、感染リスクの空間分布及び空気清浄機の導入とマスク着用の効果を検討する。
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山本 ミゲイル, 川村 聡宏, 長谷部 弥, 三浦 靖弘, 栗原 隆, 冨田 賢吾, 鈴木 圭一, 堀 賢
セッションID: G-9
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
会議録・要旨集
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本研究ではCO2濃度と在室者の位置情報を基にマイクロ飛沫と飛沫の両方を考慮して、感染確率の面的な分布を予測する手法を提案した。そして、提案した手法を実際のオフィスに適用することで手法の実用可能性を検証した。更に、外気量を変化させた場合の感染者数と外気負荷を予測することで、ある環境における適切な感染対策を検討した。
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大宮司 啓文, 菊本 英紀, 加藤 信介, 野﨑 淳夫, 成田 泰章, 香川 謙吉, 黒井 聖史, 田中 利夫
セッションID: G-10
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
会議録・要旨集
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新型コロナウイルスの感染拡大以降、換気量を増やすことが推奨されている。学校の教室においては、窓開けによる自然換気のみの場合、冬季に教室が非常に寒くなり、教育環境のみならず、健康の悪化の懸念が高まる。全熱交換器と空気清浄機を併用することにより、室内の温熱環境を維持しながら換気による感染管理が可能となる。本研究では、実態調査と数値シミュレーションからこれらの機器の適切な運用のガイドラインを提案する。
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北島 芳基, 永野 秀明, 加藤 信介, 柳 宇
セッションID: G-11
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
会議録・要旨集
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The multi-agent simulation is performed in order to evaluate the infection risk in building depending on rules of human behavior such as social distancing. As the simulation results, the distance between agents were extended, but the risk of infection could be increased by imposing rules on agents.
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落合 涼, 冨澤 佑介, 尾方 壮行, 堀 賢, 田辺 新一
セッションID: G-12
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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We studied surveys of infection outbreak cases to determine where cluster were occurring. We studied a case study of cluster to determine the trends of infection routes by indoor use and discuss infection control for each indoor use.
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渡部 竜平, 山本 芳嗣, 舟里 忠益
セッションID: G-13
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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飛沫感染に関しては患者と医療従事者を噴流により遮断し, 飛沫核感染に関しては必要換気回数を確保することで, 医療従事者と患者が対面となる診察時やPCR検査などの検体採取時などの際, 必要な場所に配置するだけでウイルス感染低減が実現できる移動式の感染防止ユニットを開発した。その装置の設計にあたって, CFDによる気流シミュレーションを行い, 噴流速度と換気回数を最適化した。遮断性能の検証では, 煙を使った気流可視化試験を実施し, 評価を行った。
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渡邉 健介, 柳 宇
セッションID: G-14
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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現在人は約90%の時間を室内で過ごしている。室内環境は居住者の健康に遺憾に重要であるかを改めて強調するまでもない。とくに、COVID-19の影響で自宅での遠隔受講や在宅勤務が多くなるパンデミック流行期間中における住環境が健康と快適面においてより重要になる。そこで、本研究では、ルームエアコン内の微生物汚染の実態を把握するために、2020年夏期における6住宅のエアコンに付着している細菌叢と真菌叢の測定を行った。
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高塚 威, 宇田川 洋一
セッションID: G-15
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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殺菌効率化のためピーク波長の異なる6種類の紫外線ランプを用いて、大腸菌、黄色ブドウ球菌、クロカビに対する殺菌効果を到達照射量(mJ/cm2)および投入エネルギー量(J)にて評価した。 結果、照射量に対する殺菌効率は、大腸菌および黄色ブドウ球菌の3log殺菌に対し254nmが最大効率となり、クロカビ2log殺菌に対しては274nmが最大効率となった。一方、投入エネルギーに対する殺菌効率は、全てに対して254nmが最大効率となった。
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田口 遥樹, 倉渕 隆, 竹内 仁哉, 吉野 一, 鳥海 吉弘, 清水 大暉
セッションID: G-16
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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本研究では、循環部ソース単独の場合の動的定常濃度は空気齢を表すことを利用し、空気清浄機が稼働する実空間での室内空気環境の改善効果を定量評価する。なお、実空間での動的定常濃度を利用した空気齢測定が可能であることは第二報で示す。そしてCFD解析結果との比較によりその妥当性を確認、空機清浄機の吹き出し空気の分配性状を明らかにする。
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清水 大暉, 倉渕 隆, 竹内 仁哉, 吉野 一, 鳥海 吉弘, 田口 遥樹
セッションID: G-17
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
会議録・要旨集
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本論文では、まず前報で示した理論が実際の空間でも適用可能であることをトレーサガス実験によって示す。そして、前報と同様に動的定常濃度という概念を用いた漏気を伴う換気のない室におけるトレーサガス実験法に基づき、ビル用マルチ空調機が稼働する居室を対象に動的定常濃度を応用し、空気齢による室内空気環境の改善効果を実験及びCFD解析によって定量評価し、ビル用マルチ空調機の吹き出し空気の分配性状を明らかにした。
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鍵 直樹, 海塩 渉
セッションID: G-18
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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従来からの換気性能評価として,完全混合を想定した換気回数や空間に対して不均一な濃度分布を考慮した換気効率評価指標が存在する。また,室内を清浄に保つために可搬型の空気清浄機(AP)を設置する場合も多く,新型コロナウイルス感染症対策として換気が不足する場合にも空気清浄機の併用が有効と示されている。本研究では,室内から発生する汚染物質を対象に,換気効率評価手法を用いて,換気設備と空気清浄機を併用した場合の粒子状物質の除去を評価することを目的とする。
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鈴木 絢子, 近藤 明, 嶋寺 光, 松尾 智仁
セッションID: G-19
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
会議録・要旨集
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In order to diffuse trace gas such as fragrance into a room with an appropriate concentration distribution, it is necessary to control the conditions of the gas generators. This study used the Source-Receptor (SR) method to determine the optimum source placement and intensity to satisfy the target concentration. The SR method made it possible to optimize the source intensity of source candidates.
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原嶋 寛, 住吉 栄作, 伊藤 一秀
セッションID: G-20
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
会議録・要旨集
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本報を含む一連の研究では各種の建材を対象として,液相化学物質の(建材に対する)内部拡散および気中放散に関するCFD解析用の工学的に必要十分な精度の数理モデル開発を目的とする。前報(第1報)では,3種類のモルタル試験体に対する液体トルエンの含浸及び再放散量の把握を目的とした小形チャンバー実験の結果を報告した。本報(第2報)では,既報で示した実験結果を再現するための数値解析モデルの提案ならびに予測精度の検証を行ったので,その結果を報告する。
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益崎 慶人, 小金井 真, 金 炫兌, 田辺 新一
セッションID: G-21
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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本研究では現場測定方法を用いて一般住宅における仕上げ材からのSVOC放散速度の実態調査を行った。木質系のフローリング材を使用した住宅からSVOC物質が検出された。これはフローリング表面に処理されたコーティング剤から分析対象物質が放散されたためと考えられる。また、今回測定した現場測定方法による放散速度測定結果と既往研究によるマイクロチャンバー法を用いた建材からのDEHP放散速度測定結果を比較すると、放散速度の測定値範囲がほぼ同じであった。
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岸田 立, 早上 将志
セッションID: G-22
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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CFD解析をもとに,470型の3塔式RTOにおいて,塔間絞りを用いた温度斑低減方法について,最適な塔間絞りの穴の形状とバーナ高さを検証した。また,そうして得られた塔形状とバーナ高さを用いて60型,470型,770型のRTOにおいて絞りの拡大率を指標としてCFD解析を行い,温度斑の安定点が存在することを確認した。今後は安定点を決定するために支配的な塔形状のパラメータの把握とそれを踏まえた改善策の検討など装置性能の更なる向上に努めていく。
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北田 幸靖, 岸田 立, 早上 将志, 宮平 一宏
セッションID: G-23
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
会議録・要旨集
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蓄熱式燃焼脱臭装置の燃焼室内の温度分布を改善するために、試験装置のCFD解析を行った。CFD解析結果から、3塔式RTOの燃焼室内に絞りを設ける事で、気流を撹拌し温度分布の改善が期待できた。本報では、CFD解析のモデルに基づき、3塔式RTOに絞りを設けて温度分布測定を行った。実測値とCFDには相関が確認でき、CFD解析がRTOの燃焼室温度分布を推測するツールとして、有効である事が確認できた。
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水野 良典, 村上 栄造, 清水 一男
セッションID: G-24
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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排水処理設備の周辺で漂う悪臭物質の吸着処理では、硫化メチル等の中性ガスに対する活性炭の消費量が多いことが課題である。そこで、硫化メチルに対する活性炭の延命化として、オゾン添加を試みたので結果を以下に示す。 硫化メチル濃度に対するオゾン濃度の倍数を表すオゾン添加比を大きくすると、単位質量当たりの活性炭が除去できるガスの質量を表す活性炭の除去容量が増加し、添加比は2.5倍が最適であった。硫化メチルにオゾン添加比2.5倍で処理した場合、活性炭の除去容量は20倍に向上した。
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竹村 明久
セッションID: G-25
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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ISO16000-30の臭気強度評価訓練では、訓練の成否を偏差の指標で判断する。本研究では、指標が基準値を満たさなくとも訓練実施の影響はあるのではないかと考えて実験を実施した。結果として、基準値を満たさなかった群であっても満たした群とそれほど相違ない評価傾向だった。また、複合化学物質を用いた臭気強度評価訓練についても実施して、単一化学物質を用いた場合との比較を実施した。結果として、複合化学物質を用いた場合の方が様々な臭気や濃度の臭気強度評価に対して、比較的一定の訓練影響がみられることが分かった。
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長谷部 弥, 近藤 恒佑, 山口 一
セッションID: G-26
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
会議録・要旨集
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集中作業の合間の休憩時に香りを提供した際のリフレッシュ効果に関する被験者実験を行った。提供した香料の印象など(臭気強度・快不快度・嗜好度)と実験中の温湿度とCO2濃度について報告を行った。フレグランスオイルの香料Ⅱの方が快不快度、嗜好度が高い傾向であった。
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山口 一, 長谷部 弥, 近藤 恒佑
セッションID: G-27
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
会議録・要旨集
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近年、執務者の快適性や生産性向上を目的として、温熱・光・音・空気質などの室内環境は、以前のような一様な制御から多様な環境が望まれるようになってきた。我々は、個別ブースを対象として、執務者が好みに応じて香りを供給できるシステムの検討を行っている。 今回は執務の休憩時において、短時間の香料の提供によるリフレッシュ効果について検証した。前報の第3報では香り環境に関する内容を報告した。本報では、前報で検討した香料による被験者の心理・生理評価について報告する。
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平野 雅人, 山中 俊夫, 崔 ナレ, 竹村 明久, 小林 知広
セッションID: G-28
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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近年では、働き方改革推進や少子高齢化に伴う働き手の不足により、室内環境の改善だけでなく知的生産性の向上も注目されている。オフィスやホテルなどに香りを取り入れる事例が増えてきているが、学校の学習空間に香りを取り入れた実用例はほとんど見られない。 そこで、本研究では、学習空間における香り環境の有効性の検証と、学習環境に最適な噴霧方法の提案を目的とし、パネル実験により検討を行う。本報では、嗅覚順応の軽減が期待される噴霧方法として香りの間欠噴霧に着目し、2 種類の実験を行った。
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藤江 智暉, 山中 俊夫, 崔 ナレ, 竹村 明久, 小林 知広, 池田 馨
セッションID: G-29
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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従来、オフィス設計において、執務空間内での室内環境要素が人体に与える影響は多く研究されてきたが、休憩空間において環境要素が与える影響は十分に研究されていない。また、近年はオフィスでの休憩時間の過ごし方が知的生産性に影響を与えることも注目されている。本研究は、休憩空間のにおい環境と照明環境に着目し、その複合環境が心理・生理反応に与える影響の検討を目的とする。本報では、休憩空間でにおい・照明を変化させ心理・生理反応を測定した結果を示す。
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稲坂 まりな, 田辺 新一, 伊藤 滉彩, 對馬 聖菜
セッションID: G-30
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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近年、建材や喫煙による室内空気質汚染が改善する一方で、在室者の体臭が室内空気質に与える影響が相対的に大きくなっている。特に執務環境における在室者由来の体臭が問題視されている。本研究では、男女の体臭の違いが室内における知覚空気質に与える影響を把握することを目的に、性別に同条件の被験者実験を実施し比較分析を行った。
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浦田 浩作, 蜂巣 浩生, 井口 雅登, 坂本 雄三
セッションID: G-31
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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全館空調方式は住宅内の空気を循環させて冷暖房を行うため、粉塵が住宅全体に拡散することが予想される。簡易的なシミュレーションによって、全館空調方式の実住宅での粉塵拡散や電気集塵機の効果予測を行った。また、空気の循環にともなって内装・壁面・通風路などへ粉塵が付着や落下して減衰することが予想される。実住宅での付着や落下による粉塵減衰率の定量化が可能なのか、線香を燃焼させることで検証した。
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大西 豊, 木村 洋, 丹羽 幸佑
セッションID: G-32
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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HEPAフィルターを備えた全館空調システムについて、空気清浄機能と循環換気機能の実験を行った結果、以下が得られた。 1:家庭用空気清浄機に比べ、効率的かつ低騒音で粉塵を除去できる。2:就寝時のCO2濃度の上昇を抑えることができ、N = 3回/h相当の清浄な空気で寝室を換気することができる。3:空調負荷を増大させずに効率的に汚染物質を除去できる可能性がある。これらの利点は、感染拡大の防止に貢献することが期待される。
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清輔 隼仁, 山中 俊夫, 永田 久子, 岡本 茂, 安井 さおり, 田中 康信, 古川 悠, 北村 俊貴
セッションID: G-33
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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この研究では、オフィス空間を対象として空調方式ごとの微粒子の挙動についてCFDおよび実験による検証を実施した。本報では、CFD検証にて空間に漂う微粒子の挙動について3種類の空調方式の比較を行った。検証の結果として、床染み出し空調では、粒径によって微粒子が上昇するか降するかが別れた。天井吹き出し空調では微粒子が散らばり、多くが解析エリア外へ移動する。床吹き出し空調では微粒子が散らばり、多くが天井吸込口に吸われるか解析エリア外へ移動する。
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北村 俊貴, 山中 俊夫, 永田 久子, 岡本 茂, 安井 さおり, 田中 康信, 古川 悠, 清輔 隼仁
セッションID: G-34
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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本検証では空調方式および床材の違いによる空間内の微粒子数の変化および床材への模擬飛沫の付着状態について検討を行った. 浮遊微粒子は空間内で発生する乱流または層流の影響を強く受けることが確認され、層流が形成される空間では浮遊微粒子数の明らかな減少が確認された.
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田子 拓弥, 高橋 慎一, 吉牟田 圭一
セッションID: G-35
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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新型コロナウイルスの決定的な感染防止策が明確化されていないなか、空衛学会・米国暖房冷凍空調学会からは換気の確保・エアフィルタの使用・室内の調質の重要性が提言されている。本報では循環空調のある事務室を対象に換気回数・エアフィルタ・加湿がもたらす浮遊粉塵の除去について定量的に把握するための実験を行った。実験結果から一般事務室に対して、換気回数を増大、エアフィルタを追加、室内を加湿することで浮遊粉塵は減少し、除去効果の有効性を示した。
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吉田 典彦
セッションID: G-36
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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屋外に飛散している花粉等は、衣服や頭髪に付着して室内に持ち込まれ快適な室内空間の妨げとなっており、 人によってはアレルギー症状等を引き起こすなど健康被害を伴うことがある。そこで、マンションやオフィス 等の風除室内で花粉等を除去する装置の開発に関する研究を行った。装置はクリーンルーム前室等で用いられている エアシャワーユニットを応用したものであり、実験により効果を確認したので報告する。
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間宮 啓介, 有村 哲郎, 清輔 隼仁
セッションID: G-37
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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我々は、気化式加湿器の湿度の制御性を改善する目的で、加湿エレメントを90°回転できる新型気化式加湿器を開発した。 第1報および第2報で新型気化式加湿器の制御性の評価を行い、制御性の高さを確認したが、従来品よりも使用水量が増加するという課題が残されていた。本報では、節水性の向上へ向け、制御の追加を検討した結果を報告する。
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長谷川 兼一, 増田 早也花, 松本 真一, 竹内 仁哉, 松田 賢
セッションID: G-38
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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アンケート調査と実測調査により,冬季の居住空間における乾燥感や健康影響の実態を把握し,居住環境要因や室内温湿度の影響を検討し,乾燥感に関する因果構造モデルを提案した。実際の居住空間では,低湿度環境のみが乾燥感や自覚症状に直接影響するわけではなく,臭気の知覚や静電気の発生などの室内環境の知覚や居住者の特性が影響していることが示唆された。
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二木 克規, 須藤 美音, 青木 哲
セッションID: G-39
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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九州の乳幼児施設に対するアンケート調査より室内環境調整手法として換気が重視されていることが分かった。換気を多く行う乳幼児施設で、温湿度環境を維持するのは困難であると考えられる。そこで本研究では、九州地方の乳幼児施設の換気量や加湿量を算出し、現状の低湿度環境の課題を明らかにする。そして、自然換気を考慮した場合の加湿量の調整の目安を提案することを目的とする。
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田口 幸子, 青木 哲, 須藤 美音
セッションID: G-40
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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The purpose of this study is to clarify the indoor environment in nursery rooms during the winter. As a result, we presumed that the amount of ventilation was higher than in other areas and indoor absolute humidity tended to be high, which could be due to the influence of outdoor climate.
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豊村 日菜, 青木 哲, 須藤 美音
セッションID: G-41
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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東北地方に立地する乳幼児施設の保育室を対象に、二酸化炭素濃度の時間的変化の特徴と、主に午睡時の換気量の推定を行うことを目的とした。測定期間中に二酸化炭素濃度の平均値が1500ppmを超過したのは10室中6室であった。保育園・こども園では、活動状況によって保育室内の二酸化炭素濃度が大きく変動しており、午睡時に濃度が高くなる傾向がみられた。必要換気量の算出においては、活動量の見積もりに注意が必要である。
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遠藤 翔太, 永田 淳一郎, 新村 浩一, 植村 聡, 中澤 賢
セッションID: G-42
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
会議録・要旨集
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再生医療では清浄環境が保たれたCPC (細胞培養加工室)が必要である。CPCは作業内容や製造工程および生産量の変更に伴い、機器配置のレイアウトに変更が生じる場合がある。このとき、BSC 周囲などの清浄度が変化すると考えられる。特にBSCを複数有する大部屋方式では、その変化に備えることは有益である。本報では、CPC周囲の壁面に排気口を複数設置し、各排気口の風量を変更する“気流最適化システム”を考案、効果検証を行った。
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石野 貴広, 平田 英士, 中野 恭一, 柳原 茂
セッションID: G-43
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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アップフロー方式とダウンフロー方式のクリーンルームの比較をモックアップ実験で行った。アップフロー方式は、床パンチングパネル方式と床吊ファンフィルタユニット方式の2種類で実験した。ダウンフロー方式に対するアップフロー方式の室内粉塵量は,室内熱負荷と換気回数が大きいほど低減率が高く,本実験条件では床上1.1mで最大60%低減できた。
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村上 裕紀, 森重 公康, 今若 直征
セッションID: G-44
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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製薬工場などの空調設備では,清浄度の維持と汚染物質の流入を防止するために各部屋の室圧が厳しく管理される。このような設備で室圧を変動させる要因の一つとして,外気取入口や排気口から受ける外気風圧の変動が挙げられる。安定した室圧制御を行うためには,この外気風圧の影響を低減させることが望まれる。本報では,空調ダクト系内の圧力変動を低減させる目的で圧力変動抑制チャンバを考案し,実験によりその性能検証を実施したので報告する。
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岩崎 守顕, 佐々木 賢知, 井澤 美咲, 岩田 喜正, 加藤 彰
セッションID: G-45
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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クリーンルームでは高清浄度を要求されるオペレーションエリア(以下オペエリア)上部にファンフィルタユニット(以下FFU)を集中的に配置し、省エネを図る空調方式が提案されている。しかし、オペエリア上部には搬送装置が設置されFFUを集中的に配置することが困難な場合もある。そこで我々はオペエリア天井内のサイドに仕切り壁を設置し、そこにFFUを縦向きに集中的に配置する天井内サイドフロー型空調方式を考案した。性能検証試験を実施した結果について報告する。
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染谷 孟行, 小松原 正幸, 近藤 恒佑, 長谷部 弥
セッションID: G-46
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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産業用クリーンルーム(以降,CR)では,清浄化のためのファンフィルターユニット(以降,FFU)の運転に大量のエネルギーを消費する。そこで筆者らは,CR内の状況やその環境を,画像型人感センサ,小型パーティクルセンサで捉え,その情報に合わせてFFUを制御するシステムを開発し,同システムを実際の産業系CRへ適用した事例と,動作検証結果について報告した。本報では当該CRの本稼働後半年間の運用実績として,FFU運転状況,室内環境の実態や省エネ効果などを報告する。
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近藤 恒佑, 小松原 正幸, 染谷 孟行, 長谷部 弥
セッションID: G-47
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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クリーンルームの省エネと清浄度維持のために開発したFFU制御システムにおける画像センサ,パーティクルセンサの情報のさらなる利活用を目的に,それらの情報を使用したCFD逆解析により,モニタリングの難しい作業域の粒子濃度を推定するための予備検討を行った。結果として,推定された結果を実際の制御に利用するためにはさらなる精度向上や課題の解消が必要と考えられるものの,ある程度妥当な分布を推定できることも確認できた。本論文では,以上の検討結果とともに,今後の適用に向けた課題を示す。
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服部 美紀, 佐原 亮, 三上 秀人
セッションID: G-48
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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半導体および液晶工場のクリーンルーム内製造環境では、分子汚染物質(AMCs)が製品の歩留や製造装置に影響を及ぼす。エアワッシャは外気中の水溶性AMCsを水と気液接触させることにより除去する装置である。エアワッシャ単独ではAMCs除去能力が十分ではないため、ケミカルフィルタの設置が必要となる。本研究では、エアワッシャのAMCs除去性能を向上させることで、外調機のケミカルフィルタを不要とした酸性ガス除去システムを開発した。
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滝口 陽介, 田浦 浩之, 海老根 猛
セッションID: G-49
発行日: 2021年
公開日: 2022/11/02
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半導体製造をはじめとした電子工業用クリーンルームでは分子状汚染物質 (以下、AMCs ; Airborne Molecular Contaminants)の制御が必要である。外気由来のAMCsについては湿式外気 処理用空気調和機を開発済みである。また本システムはAMCsの除去効果だけでなく低温排熱利 用、および精密な加湿比例制御方法を実現できることから海外でも採用されている。 本報では、 当初システム及びその後の改良機について述べ、吸収液の循環がAMCs除去率に及ぼす影響に関 する検討について報告する。
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