日本鑛業會誌
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60 巻, 709 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 川島 三郎
    1944 年 60 巻 709 号 p. 153
    発行日: 1944/05/22
    公開日: 2011/07/13
    ジャーナル フリー
  • 澤田 慶一
    1944 年 60 巻 709 号 p. 154-173
    発行日: 1944/05/22
    公開日: 2011/07/13
    ジャーナル フリー
    礬土頁岩のアルミナ原礦としての重要性に就ては各方面で種々に論ぜられてゐる所であるが、筆者の職を奉ずる東邦産業研究所に於ても礬土頁岩を原料とする石灰曹達法アルミナ製造法研究が東大の永井彰一郎博士の御指導の下に行はれて居り、同研究室の依囑により礬土頁岩の岩石的研究並に選礦誌研究を筆者が姶めてより二、三ケ年を経過したので、その研究の一端を此處に發表して大方の御批判、御指導を仰ぐ次第である。選礦法としては浮游選礦を選んだ。礬土頁岩は古生代の水成岩の一種であつて、その組成礦物の組織、構造が微細である點組成礦物がアルミニウムの含水酸化物、含水珪酸アルミナ、含水酸化鐵等であり。之等の組成礦物の優先浮游能が極めて低い點などが選礦の難點であるが、筆者の研究が礬土頁岩やボーキサイトの如き特殊の酸化礦の浮游選礦研究開拓の捨石と覧ることが出來れば。筆者の満足之に過ぐるものがないのである。此研究を纏むるに當り終姶御懇篤なる御指導を賜つた恩師東北帝大理學部岩石礦物礦床學教室の高橋純一教授に満腔の感謝を捧げ、且つ研究材料を興へ、種々と貴重なる工業的指導を賜つた東邦産業研究所理事山本信行先生並に永井研究室の中島、高田、山口、矢野、上甲、直井、小濱諸技師に對し深甚なる謝意を表する次第である。
  • 平泉 貞吉, 桂 重雄
    1944 年 60 巻 709 号 p. 173-176
    発行日: 1944/05/22
    公開日: 2011/07/13
    ジャーナル フリー
    浮鑛油有効成分であるターピネオー、ルシネオール、樟腦、イソプレゴール、ゲラニオール、メントグライニール等の浮選に於ける性能を生野鑛山産銅亞鉛鑛について檢討した結果を報告する。
    起泡力と化學構造の關係に就ては多くの研究がなされてゐるが、浮鑛油の選鑛能力は單に起泡力のみでは律し得ない幾多の因子が含まれてゐる。原鑛を異にする各鑛山に於て浮鑛油の添加量、浮選の時間、温度其他各種の條件をその性能に應じて最適に活用するには多大の經驗實驗を要するもので、選鑛場と浮鑛油が融合一致する迄には一年かかるとさへ云はれてゐる次第である。今や國家の存亡にかけて責任生産されつつある時、浮鑛油を最も短時間に、最も有効に使用し得る樣あらゆる角度よりその性能を示す數字を提出することは浮鑛油製造研究者喫緊の責務である。特に今回新しく登場したシトロネラ浮鑛油に就てその感を深くするのであるが、此の意味より浮鑛油各成分の濃度、浮選時間が選鑛結果に及す影響に就て實驗結果を茲に報告するものである。
    現在本邦の起泡劑は21種で品種としては浮鑛油、樟腦油及樟腦であつて、これを成分別に左記の如く分類することが出來る。
    1.ターピネオール系
    2號、5號、9號、10號、27號、35號; 109號;
    205號、220號、230號、赤油、藍色油
    2.シネオール系
    40號、41號; 110號、111號; 選鑛白油、コーカリ油
    3.シトロネラ系
    硫酸處理、酸化處理
    4.樟腦
    浮鑛油の銘柄は從來通り番號で示すが此の中100番以下は高砂化學製品100番壹は日本有機化工製品200番は鹽野化工製品と冠頭番號によりて製造元を區別することに申合せた。
    尚これ等の他に起泡劑としてはパイン油、クレゾール酸、キシレノールがあるが、これ等は捕集性も伴ふから茲には記載しないことにした。
    シトロネラ浮鑛油中硫酸處理品の成分はゲラニオール35%, イソプレゴール30%, メントグリコール30%であり、酸化處理品はゲラニオール35%の他に各種の酸化成績體が含まれてゐるが、以上21種の起泡有効主要成分とは次の6種見ることが出來る。
  • 古原 富夫
    1944 年 60 巻 709 号 p. 176-180
    発行日: 1944/05/22
    公開日: 2011/07/13
    ジャーナル フリー
  • 銅合金屑の直接電解による分解に就て-續報 I
    徳永 惇, 栗林 祿郎
    1944 年 60 巻 709 号 p. 180-184
    発行日: 1944/05/22
    公開日: 2011/07/13
    ジャーナル フリー
    筆者等は先般來各種銅合金屑の電解による分離再生に關する研究を行ひ好結果を得、黄銅屑、青銅屑、白銅屑の電解分離に關する研究報文は既に本會誌に發表したが其後青銅・燐青銅の電解分離の研究實績が得らるるに至つたので茲に其の大要を報告する。青銅を陽極として電解する場合陽極中の錫を陰極に入らしめない様にするのに如何なる條件を選べきかを特に追求し
    i) 電解液の温度を50~55℃程度に高く保つ事。
    ii) 電解液物中のH2SO4を30g/L. 程度以下に保つ事。
    iii) 陽極中に少く共10%程度のZnを含ましめ陽極の分極法防止劑として働かしむる事。
    等が最も緊要な條件であり、此等の條件を満足せしむれば陽極中に5~10%或はそれ以上のSnを含む場合でも陰極中に入るSnを0.005%以下に抑壓する事が出来る。燐青銅を陽極とする場合は陽極中の燐が液中に入り燐酸錫の疎水性沈澱を作りSnを液相又は膠質懸濁相から除去するから陰極銅の品位は益々良好となる。燐酸曹達を液中に投じても此の好結果が得られる。
  • 徳永 惇
    1944 年 60 巻 709 号 p. 185-187
    発行日: 1944/05/22
    公開日: 2011/09/13
    ジャーナル フリー
    筆者等は先般來各種銅合金屑の電解分離の研究を行つてゐるが黄銅、青銅、白銅其他の各種合金屑を陽極として電解を行ひ陰極に電氣銅を優先析出せしめんとする場合、陽極中の不純物金屬を出来る丈ion化せしめない様にする事が必要であるが、此が爲には陽極及び陰極の單極電位は出來る丈接近してゐる事が望ましい。又電解を行ふ場合の分極電壓も出來る丈少い事が必要である。仍て筆者等は此等の陽極の單極電位及び分極電壓を測定し電氣銅陽極の此等の値と比校した。筆者が本會誌に既に發表した報文中に於て論述した「陽極中のZnの消極作用」の學術的根據を求むる爲本實驗測定を行つたもので測定結果は明かにZnの消極作用を實證してる。
  • 1944 年 60 巻 709 号 p. 188-190
    発行日: 1944/05/22
    公開日: 2011/07/13
    ジャーナル フリー
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