従来の油性平版インキに比して, 最近盛んになった合成樹脂形平版イソキが印刷後, 印刷物のアフタータックが強く残るため故障を生じやすいのでそれを防ぐのを目的として, 上サラテソビソを改造した手製の測定器具を用いて, 各種の印刷条件で刷られた印刷物のアフタータックの強さを時間の変化と共に測定し, ついで原料面および補助剤を変化せしめて, アフタータックに及ぼす影響を観察し, 次のことを見い出した。
合成樹脂の種類をとわず強いアフタータックは現われ, 印刷条件によって変化はするが, 独特のピークを持って時間経過と共に現われ, インキの乾燥と共に漸減消失するもの多く, 補助剤の投入により, それそつアフタータックの高低に独特の変化を示すことが判明し, これらの結果より, 根本原因を類推し, 対策を考えるための予備研究結果を得た。
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