色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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34 巻, 10 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 植木 憲二, 榎本 晟
    1961 年 34 巻 10 号 p. 424-429
    発行日: 1961/10/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    エポキシ樹脂の硬化法のうちエポキシアミンアダクトによる硬化では, エポキシ樹脂とアミンアダクトはそれぞれ末端に反応性に富むエポキシ基とアミン基を持ちこれらの間の橋かけ反応が主反応であるから, 硬化塗膜の平衡弾性値からその塗膜形成機構ならびに塗膜の微細構造に知見が得られることが期待できる。
    プレポリマーであるエポキシ樹脂の分子量およびエポキシ樹脂/アミンアダクト配合比の異なる各種塗料について, その諸性質を評価するとともに自由ねじり振動法による剛性率G・対数減衰率λの温度依存性を検討した。実験結果を総括するとつぎのようである。
    (1) プレポリマーの分子量が小さいほど硬化塗膜の橋かけ密度が大きいため, 高温における剛性率Gh・ガラス転移温度Tgが高く, 塗膜の耐薬品性がよい。しかし常温における乾燥性・硬度はプレポリマーの分子量が大きいものの方がよい。
    (2) Tg・Ghは当量配合比の場合最も高く過剰の未反応プレポリマーが多いほどTg・Ghは低下する。この現象は低分子量プレポリマーにおいて特に顕著であって, 流動性未反応プレポリマーは可塑剤として作用する。
  • エポキシ樹脂皮膜の高温におけるゴム弾性の挙動
    佐藤 弘三
    1961 年 34 巻 10 号 p. 459-463
    発行日: 1961/10/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    熱硬化エポキシ樹脂皮膜の高温弾性率の挙動をゴム弾性論によって検討した。
    ガラス転移後のプラトー領域における剛性率はアミン硬化低融点エポキシ樹脂皮膜では正の温度こうばいを, アミン硬化高融点エポキシ樹脂皮膜ではゼロの温度こうばいを, 一方ポリアミド硬化高融点エポキシ樹脂皮膜では負の温度こうばいを有する。Floryのゴム弾性論に基づく計算結果ではアミン硬化低融点エポキシ樹脂皮膜はアミン理論当量における橋かけ密度は一致せず, これに対しアミン硬化高融点エポキシ樹脂皮膜ではアミン理論当量と橋かけ密度とはかなり良く適合する。エポキシ樹脂の種類によるこのような相違は結び目間鎖の長さに相違があることにより, エポキシ樹脂皮膜のstatistica lequivalent link は4モノマー単位であると推論した。
  • 岡村 誠三, 錦織 望, 有井 教夫
    1961 年 34 巻 10 号 p. 464-470
    発行日: 1961/10/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    非吸収面上における印刷インキの乾燥時間を短時間に促進し, 乾燥時間を予測する目的で,
    1) 赤外線照射が用いられた
    2) 紫外線照射が用いられた
    3) 赤外線照射と空冷とが交互に用いられた印刷インキ組成を考慮して赤外線照射強度を変えるならば, 3) の方法は, 他の方法よりもむしろよかった。
  • 三原 一幸
    1961 年 34 巻 10 号 p. 478-483
    発行日: 1961/10/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 植木 憲二
    1961 年 34 巻 10 号 p. 484-490
    発行日: 1961/10/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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