色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
Print ISSN : 0010-180X
ISSN-L : 0010-180X
38 巻, 4 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 堺 孝夫
    1965 年 38 巻 4 号 p. 149-162
    発行日: 1965/04/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 根来 健二, 赤松 純雄, 北脇 英雄
    1965 年 38 巻 4 号 p. 163-170
    発行日: 1965/04/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    アルコールとしてイソブロビルアルコール, n-ブタノール, ラウリルアルコール, ステアリルアルコールなどのアルコール類と五二硫化リンと反応させると次式により
    4ROH+P2S5→2 RO RO-P=S-SH+SH2
    ジアルキルジチホスフェイトが得られる。この際の反応条件が従来明らかにされていないので検討したところ原料のモル比は理論量, 反応温度は65-85℃, 反応時間は5-8hrsの条件が最適であつた。反応液に計算量の水酸化ナトリウム水溶液を加えて正確に中和後, 減圧にて蒸発乾燥することによりナトリウム塩を得た。
    以上のソジウムジアルキルジチオリン酸の浮遊選鉱剤としての適性を調べるため無機体質顔料8種類を分散質として分散分析を行なった結果,
    1) 無添加のときの沈降の順序は酸化チタン, シリカゲル, カオリン, 炭酸カルシウム, 炭酸バリウム, アルミナ, 亜鉛華, 酸化第一鉄 (褐) の順で大体比重の順になる。
    2) ジアルキルジチオリン酸トリウム塩の添加によりカオリン, Fe2O3, BaCO3の分散性が改善せられ, これらはまたジチオリン酸のアルキル鎖として分岐のない長鎖のものほど効果がよかった。一方かえって凝集的に働く場合としては, シリカゲル, CaCO3, Al2O3, ZnOがあり, これは分岐のある短鎖のものの方が分岐改善せられる。ケイ砂とか酸加チタンは, あまリチオリン酸塩の添加により分散の影響を受けなかった。またジアルキルジチオリン酸のZn塩を製したのちカーボンブラックの油中分散を検討した。その結果軽油およびアンスラセンランプブラックはともにチオリン酸のZn塩の添加により分散がよくなるが, 前者は特に長鎖アルキル成分の含量の多いZn塩の方により分散がすぐれ, 後者のアンスラセンランプブラックは適当な長さのものが分散結果がよかった。
  • 乾性油塗膜の黄変性試験法
    竹下 寿雄, 宮内 徳之, 今井 玲子, 中川 脩, 岩重 多美子
    1965 年 38 巻 4 号 p. 171-179
    発行日: 1965/04/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    ロ紙を用いて顔料を含まない塗膜自体の黄変性を手軽に試験する方法を考案した。方法は定量用No.3ロ紙を40×40mmの大きさに切り, これに試料を50mg注射器で滴下して試片を作製する。これを窒素を入れたデシケータ中に1時間入れて拡散させたのち, 光をしゃ断した75℃または50℃の恒温器中の飽和食塩水を入れたデシケータ中に入れて促進黄変させ数日間放置する。この間1日1回取り出して反射装置付の分光光電光度計で440mμと720mμの反射率を測定し, その吸光度差を求めこれで黄変度を見る。この方法で数種の乾性油の黄変性を測定した結果, その黄変の順位は肉眼的に判定した順位, および従来から用いられている白顔料を混じて分光反射率を測定し三色刺激値X, Y, Zから計算して求める黄色さを出す方法をロ紙片に適用した場合の順位と非常によく一致した結果を得た。さらにこの試験の際の試料採取量・温度・湿度・乾燥剤添加の影響を検討し, また使用した各乾性油の黄変性を考察した。その結果黄変性の大きさの順位はアマニ油・重合シナキリ油・脱水ヒマシ油・大豆油・大豆油脂肪酸からのウレタン化油の順となっていた。
  • 阿知和 宗男, 古沢 至誠
    1965 年 38 巻 4 号 p. 180-183
    発行日: 1965/04/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    二種類の性質の異なる顔料の混合物よりなる油性サスペンジョンのレオロジー的性質と, それらの顔料の混合比との関係を調べることを目的とした。以前の研究の結果として, ブリリアント・カーミン6B-アマニ油系と黄鉛10G-アマニ油系を比較すると, それらの系内における顔料の内部的構造形成能において著しい差異が認められた。すなわち, 前者は著しく構造をつくるが, 他方, 後者はそれと比較して構造をつくりにくい。本報では, これらの2種類の顔料の混合比を変えて, それぞれ10% (vol) の顔料濃度におけるサスペンジョン (熱重合アマニ油系) の動的粘弾性率, みかけ粘性率 (定常流動における) およびビンガム降伏価を求め, 顔料混合比との関係を調べた。結果として, 混合比 (vol) が1対1の付近に動的粘弾性率の最大が認められた。他方, 定常流動におけるみかけ粘性率およびビンガム降伏価は混合比と一次的関係にあることが確認された。
  • 浜本 朗
    1965 年 38 巻 4 号 p. 184-189
    発行日: 1965/04/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
feedback
Top