色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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39 巻, 5 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 特に塗料顔料の分散能について
    山本 隆, 大垣 忠義
    1966 年 39 巻 5 号 p. 223-229
    発行日: 1966/05/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 浅野 浩, 上池 齊
    1966 年 39 巻 5 号 p. 230-236
    発行日: 1966/05/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    メタリック色の色相管理はその性格上, ソリッドカラーに比較して困難であるが, 乗用車仕上用塗料として広く量産態勢下に使用されるようになつた現在, これをソリッドカラーの管理水準と同程度まで引きあげることは是非必要なことである。
    このためにメタリックの色相管理の手段として, 数値管理を導入することの可能性をCM-20型色差計を用いた実用試験によつて検討した。
    ソリッドカラーと同程度の管理水準で塗装した場合, メタリックカラーは, かなり大きなバラツキを示し, 色相管理は困難である。バラツキの中最大のものはメタリック感で, これには色差計のL値が近似的に対応する。
    色あしについてはa, b値が対応するはずであるが, L値のバラツキの大きい間は眩惑されて目視との相関性は低下する。
    メタルのあらい色と細かい色とでは塗装によるバラツキに差があり, あらいものは板間変動が小さくて日間変動が大きく, 細かいものは逆の傾向がある。塗装条件の中最も寄与の大きなものは粘度と吐出量で, 特に吐出量は少ないレベルでせまい巾に規制しないと管理の目的を十分に達し難い。
    色差計による数値管理は, 板内変動についてなお問題があるが, 実用的に有効な方法と判断される。
  • 内田 慶一, 山崎 不二雄, 草野 肇
    1966 年 39 巻 5 号 p. 237-243
    発行日: 1966/05/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    リン酸亜鉛処理鋼板への電着塗装で, リン酸亜鉛処理鋼板から溶出される鉄・亜鉛・リン酸などのイオンの, 電着膜・塗料浴への移動あるいは蓄積などの様子を知るため,
    (1) 放射化したリン酸亜鉛処理鋼板を使った電着によつて, 亜鉛・リン酸の動きをその放射能から追跡し,
    (2) (1) で得られた放射化した鉄・亜鉛・リン酸と, 放射化したクロム酸を含む塗料成分を使った化学分離試験で, 分離法・分析法を裏付けし,
    (3) (2) できめた分析法で, 電着の各時点でのイオンの収支を追跡した。ここでは, 第1報として放射化分析の方法と, 放射化したリン酸亜鉛処理鋼板による電着実験, およびその放射能によるイオンの追跡結果を述べる。
  • 松尾 克彦
    1966 年 39 巻 5 号 p. 244-255
    発行日: 1966/05/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • ポリプロピレン板の加熱塗装について
    中島 芳訓, 川合 道治
    1966 年 39 巻 5 号 p. 256-260
    発行日: 1966/05/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    ポリプロピレンは極性が小さく, 相当高い結晶化度を有するため, 市販塗料を直接塗装しても付着性が非常に悪い。そこで塗料と被塗物を加熱して浸セキ塗りを適用したら良好な付着性が得られた。
    1) ハイソリッドラッカー, アクリルラッカー, 塩化ビニル樹脂塗料, 脂肪酸変性エポキシ樹脂塗料, 脂肪酸変性ポリウレタン樹脂塗料, スチレン化アルキド樹脂塗料の六種類を用いたがアクリルラッカーで最も良い付着性を得た。
    2) いずれの塗料も塗料温度90℃, 被塗物温度100℃のとき付着性が最も良い。
    3) 塗料温度の上昇と浸セキ時間の延長により付着性の向上をはかれるが, その温度範囲は70~100℃が常用段階であるといえる。
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