色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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40 巻, 2 号
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  • 不飽和ポリエステル樹脂およびシリコーン樹脂ワニス塗膜の劣化
    竹下 寿雄, 宮内 徳之, 原口 玲子
    1967 年 40 巻 2 号 p. 53-60
    発行日: 1967/02/28
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    不飽和ポリエステル樹脂およびシリコーソ樹脂ワニスを, ガラス板およびポリエチレソフィルムに塗装して南面30度に暴露試験し, 6ヵ月間にわたってその赤外吸収スペクトルおよび, 塗膜重量・光沢・硬度の変化を測定して, 劣化の機構を推定した。不飽和ポリニステル樹脂はスチレソに基づくメチレン部および, 重合不完全で残存するエチレン結合部が酸化されてヒドロパーオキシドから水酸基, カルボニル基などの含酸素基に変化していくのが劣化の主反応であり, 含有するベンゼソ核, メチル基, エステル基の部分などには変化は現われなかった。またシリコーソ樹脂の方は縮合が進んでより重合度の大きいポリマーとなりSi-O-Si結合の増加することがわかり, 耐候力の大きいことが示された。
  • アルキド樹脂の水酸基の影響
    高橋 誠一, 桂木 博志, 東 宏明
    1967 年 40 巻 2 号 p. 61-67
    発行日: 1967/02/28
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    アミノアルキド樹脂の硬化はアルキド樹脂の酸成分が触媒となり両樹脂の共縮合・各樹脂の自己縮合が起こると考えられている。しかしその硬化機構に関しては末だ不明の点が多い。
    本実験はメラミソアルキド樹脂ワニスの硬化および皮膜の粘弾性に及ぼすアルキド樹脂の水酸基の影響について知見を得る目的で行なった。
    脂肪酸の種類・脂肪酸含有量・酸価・分子量がほぼ等しく, 水酸基価が変化する四種類の大豆脂肪酸変性アルキド樹脂を合成し, 各樹脂につきメラミン樹脂含有量の異なるワニスを調製し, ワニスの塗料試験および硬化皮膜の粘弾性を測定した。また硬化皮膜を二塩化メチレンで抽出し赤外法により硬化物組成を求め, 塗料適性・粘弾性質との関連性を検討しつぎの結果を得た。
  • 吉田 豊彦
    1967 年 40 巻 2 号 p. 68-74
    発行日: 1967/02/28
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 高岡 京, 泉沢 祐次, 高橋 幹雄, 小林 文代, 三原 一幸
    1967 年 40 巻 2 号 p. 75-91
    発行日: 1967/02/28
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 登石 健三, 見城 敏子
    1967 年 40 巻 2 号 p. 92-93
    発行日: 1967/02/28
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    うるし膜に紫外線照射し, 赤外線吸収スペクトル変化および重量の変化の研究をした。その結果, 紫外線照射するとα, βジケトンの吸収が増加し, メチル基, メチレン鎖, Peroxide, 水酸基が減少する。このことは塗膜の紫外線照射による劣化の機構はキリ油の自動酸化反応の場合に似ており, 共役二重結合部位において, 重合または酸化分解反応が起こり, α, βジケトンを生成し, さらに一部は重量損失から低分子化合物に変化して揮散すると考えられる。
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