色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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41 巻, 8 号
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  • 永田 工
    1968 年 41 巻 8 号 p. 371-376
    発行日: 1968/08/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    薄膜抽出法は一日で10区分程度の分別が可能であり, アルキドのようなブレポリマーの分子量分布を求めるのに適した方法と思われるので検討を行なった。
    まず厚さ100μのアルミハクを付着性をよくするため, #400sanding Paperでよく研摩し, 間隔が3mmになるように渦巻形に折り曲げ, 約50センチポイズになるようにトルエンで希釈した試料中に浸セキした。約80℃の真空乾燥器で一昼夜乾燥後秤量, 樹脂の重量を測定した。つぎにアルキドフィルムをつけたアルミハクをとくにこの分別用に作らせた分液漏斗に入れ, n-ヘプタンとトルエンの重量比を変えて段階的に溶解分別 (分別温度, 30℃) を行なった。各区分に対し, 数平均分子量 (ラスト法) と極限粘度 (アセトン, 30℃) を測定し, 分子量分布曲線を求め, 別に分別沈殿法から求めたものと比較したところ, 低分子領域にやや相違が認められた。
  • 田中 丈之, 永田 工, 吉田 豊彦
    1968 年 41 巻 8 号 p. 377-385
    発行日: 1968/08/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    1) 単一溶剤の室温付近における蒸発について検討した。Gardner, Langmuir-Knudsenの両式が成立することを認めた。
    2) 風速は大きな影響があり, 蒸発速度の小さい溶剤では, 蒸発量は風速に比例するが, 蒸発速度の大きい溶剤では, 風速が大となり, あるいは湿度が高くなると蒸発量と風速は比例しなくなる。これは蒸発潜熱による液面の冷却, 空気中の水分の凝縮によるものであろう。
    3) 樹脂 (アルキド, エチルセル口ース) 溶液からの蒸発においては, 蒸発初期 (低濃度域) においては蒸発量W (mg/cm2・rnin) は樹脂濃度にかかわらず一定の値を示した。この範囲はアルキドでは樹脂濃度60%以上までに達する。
    4) この範囲における蒸発量と風速の関係から, 樹脂溶液からの蒸発は, この領域では, 境膜一表面膜律速過程であると考える。この過程での蒸発量W (mg/cm2・min) は, エチルセル口ースの粘度を変えても大差はなかったが, アルキド (ヤシ油変性, 30%油長)-DOP混合物を不揮発分として用いたときはDOP含有量が大きくなるに従ってWが大となる。このことは表面膜の構造がWに大きな影響を持つことを示している。
    5) 上記の恒量蒸発過程が終ると, 濃度依存性が強く表われるようになるが, Blomが報告したような一次反応式形の蒸発過程が成立するような範囲は比較的短く, このような過程 (一次反応式形) は内部拡散律速段階へ移行する際の過渡的な過程であると考えられる。
  • 補強効果と塗膜の吸水膨潤
    植木 憲二
    1968 年 41 巻 8 号 p. 386-392
    発行日: 1968/08/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 最近の外国製主要有機顔料
    橋爪 清
    1968 年 41 巻 8 号 p. 393-407
    発行日: 1968/08/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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