ケイ光増白剤として繁用されている, 5, 6-ベソゾクマリソ-3-カルボソ酸エチルの3'の位置に, 重合可能な基を導入した9-アクリ官イルオキシ-4, 3-β-ナフトピロン-2一カル=ボソ酸エチルを合成し, その単独重合およびスチレン, 酢酸ビニル, メタクリル酸メチル, アクリル酸エチル, アクリルアミド, アクリロニトリルとの共重合を行なった。それぞれ淡黄色の粉末ポリマーが得られた。ついで, これらのケイ光スペクトルをDMF溶液にて測定したところ, モノマーは5, 6-ベンゾクマリン-3-カルボソ酸エチルと同じスペクトルを示したが, 重合物は, いつれも極大波長が長波長側に移るとともに, その範囲も長波長側に拡がったスペクトルとなった。また, 共重合物においては, 相手のモノマーの種類により, そのケイ光極大波長が種々変化した。
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