ブタジエンのリビング陰イオン重合による液状1, 2-ポリブタジエンについて, 分子量, 触媒, 焼付温度の硬化塗膜におよぼす効果を機械的性質の測定および塗膜試験によって検討し, またナトリウム重合による市販液状ポリブタジエン, 焼付型アクリル, メラミン, アルキド樹脂塗料と比較して次の結果を得た。
1) Zn, Pb, Co, Mnのナフテン酸塩を触媒として得られた塗膜中, Zn, Pbからの塗膜は抗張力, 破壊伸びともに大きく, 塗膜の硬度, 耐屈曲性, 耐衝撃性がCo, Mnからの塗膜に比べて良い。粘弾性的には, Coからの塗膜はTg=165℃, E'
h=7×10
8dyne/cm
2と高いのに比べ, Znからの塗膜は, Tg=75。C, E'h=7×10
7dyne/cm
2と低い。
2) 焼付温度の上昇とともに抗張力は向上し, 破壊伸びは低下する。分子量が大きくなると低温焼付における抗張力が増し焼付温度の効果が少なくなる。
3) 他の合成樹脂塗料と比較するとメラミン, アルキド樹脂塗料に似た性質を示す。またナトリウム重合液状ポリブタジエンよりは機械的性質のすべての点で良好な結果が得られた。
4) IRSによって二重結合の消失, ヒドロキシル基, カルボニル基の焼付け時間経過に伴う変化を追跡し, 触媒による酸化硬化反応の差異を明らかにした。
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