色材協会誌
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46 巻, 6 号
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  • 赤金 華津男, G. G. ALLAN
    1973 年 46 巻 6 号 p. 365-369
    発行日: 1973/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    製紙工場から排出される汚水の主成分はリグノスルホン酸塩, クラフトリグニン, ヘミセルロース, ファイバーファインFiber-fine等である。これらの物質は水中において荷電を持ってかなり安定なコロイド, またはサスペソションをつくっているので凝集沈殿させて浄化するのは非常に困難である。従来から浄化するのに硫酸アルミニウム (Alum) がしぼしば使用されてきた。しかしながらその働きは不十分である。しかしポリエチレンイミン (PEI), プロテイン (Protein), キトサン (Chitosan) 等のカチオン性高分子を少量添加することによりかなり浄化されることがわかった。
    これらカチオン性高分子だけではまだ十分でないが, Alumと併用することにより99%以上のリグノスルホン酸塩クラブトリグニン, ファイバーファインを凝集沈殿させて除去できることがわかった。
  • 海藻類駆除のための防汚性高分子の利用
    赤金 華津男, G. G. ALLAN
    1973 年 46 巻 6 号 p. 370-375
    発行日: 1973/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    付着海藻類の駆除と新たな付着を長期にわたって防ぐために活性持続型高分子の研究を行なった。活性毒物を天然に存在する用途の少ない高分子へ化学的に結合させて防汚性高分子にした。すなわち, リグノスルポン酸塩, リグニン, 樹皮繊維の製紙工場の出す廃物樹脂および繊維, カニ, エビ, 貝類のカラ, およびそれらに含まれるキチン, 海藻に含まれるアルギソ酸などに2, 4-ジクロルフェノキシ酢酸の酸クロリド, トリブチルスズオキシド, およびペンタクロルフェノールとトリアジントリクロリドとのモノクロルアダクトを化学的に付加した。得られた防汚性高分子は単量体毒物よりも海藻類に対し長期間防汚性を示した。
    さらに潮の流れのある場合とない場合における防汚性について検討した。その結果溶出された毒物が蓄積されるような状態, すなわち潮の流れの緩慢な所では潮流により毒物が蓄積されない状態よりも海藻i類を死滅させるのに時間がかかった。すなわち毒物が継続的に徐々に蓄積される条件のもとでは海藻類は毒物に対して抵抗力を持つようになると推定される。それゆえ全体を通じてみた場合, 初期溶出速度の大きい単体毒物よりも速度の小さい高分子毒物の方が有効であり, 不必要な溶出による環境汚染も防止でき, かつ長期間防汚できることがわかった。
  • 逆電着からみた電着機構の解明と電流密度と膜抵抗の関係
    広田 紳一, 平田 光男, 岩井 信次
    1973 年 46 巻 6 号 p. 376-382
    発行日: 1973/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    電着塗装における電着の機構は, 一般に電気泳動・電気浸透・電気分解・凝析の4つの過程があると考えられている。樹脂の凝析には3つの反応が含まれていると一般的に認められている。
    1) 陽極付近のpH低下によるH+による樹脂の凝析
    2) 陽極の溶解による金属イオンによる凝析
    3) コルベ反応による樹脂の凝析
    われわれは, 上記の反応機構を解明するため水可溶性アルキド樹脂を使用し, 鉄・白金陽極上で電着・逆電着を行なった。その結果, 一定比 (電着量と逆電着の際に脱離せず陽極上に残った量の間) が存在することが認められた。膜抵抗については, 膜抵抗と電流密度の関係について追求した。その結果, 膜抵抗は電流密度により変化し, 膜抵抗の最大値が, ある電流密度の所にある事を見いだし, 膜抵抗でつきまわり性の評価が出来ると認めた。
  • 茎田 嘉男
    1973 年 46 巻 6 号 p. 383-390
    発行日: 1973/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 板橋 徹
    1973 年 46 巻 6 号 p. 391-396
    発行日: 1973/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 奥 忠
    1973 年 46 巻 6 号 p. 397-403
    発行日: 1973/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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