色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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50 巻, 10 号
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  • 桑野 浩一
    1977 年 50 巻 10 号 p. 547-561
    発行日: 1977/10/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    熱硬化性アクリル粉体クリアー塗料の等温粘性挙動を円錐・円板型粘度計で測定し, 測定結果の解析より非等温粘性挙動の実験式を得た。
    1nη=1nηI+∫toSTEP (Pnon) ・K・dt
    ただし, ηは非等温粘性挙動, ηIは初期粘度
    Pnonは非等温下の増粘開始時間
    STEPはステップ関数, Kは増粘速度tは測定時間である。
    初期粘度と増粘速度の温度依存性は, 各々Andrade, Arrhenius型であり, 見かけの活性化エネルギーは, 各々42.7, 17.5Kcal/moleであった。
    実験式を用いて昇温粘性挙動の模試をおこない, その結果より, 昇温粘性挙動は一般にV字型の曲線となり最小値 (最小粘度) を有すること, 最小値は昇温条件 (昇温速度, 初期温度) や各係数 (初期粘度, 増粘速度, 等温下の増粘開始時間) に依存していることがわかった。
    さらに, 粘性挙動が形成する曲面 [η=η (t, T)] の等高線図や立体図を描き, 粘性挙動の概念を明確にした。
  • 青木 敬雄
    1977 年 50 巻 10 号 p. 562-572
    発行日: 1977/10/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    電力中央研究所600kV塩原試験場において, 試験送電鉄塔に従来の亜鉛メッキに代る防食法として塗装による方法をとり上げ, 試験塗装を行ない, その耐久性について検討した!塗装初期の状態から6か年経過までの状態についてはさきに報告したが, 15か年を経過した塗膜の状態を1975年に調査した。結果はおおむねつぎのとおりである。
    1.ジンクリッチ系塗料は工業的ふん囲気ではよくなかったが, 一般大気環境ではよい耐久性を示した。
    2.塗膜の光沢は暴露後1~2年で急速に減少し, その後は余り変らないことがわかった。
  • 田中 丈之
    1977 年 50 巻 10 号 p. 573-579
    発行日: 1977/10/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    アミノアルキド樹脂塗料の下塗り, 上塗り塗膜の高湿度ふん囲気中での層問付着性, ブリスター性について検討した。上塗り塗料構成要素および下塗り塗料, 上塗り塗料の焼付温度効果の測定とその解析法について次の結果を得た。
    1.高湿度下での連続測定のため鉛筆硬度測定法を応用した方法が良く, 累積法による統計的手法での解析が適し, 効果の検出, 改良効果の定量的解析ができた。
    2.付着性, ブリスター性に寄与する塗膜形成主要素はヤシ油脂肪酸変性アルキド樹脂/大豆油脂肪酸変性アルキド樹脂=40/60が, 添加剤としてはシリコン系を0.4%添加が効果がある。
    3.付着性, ブリスター性に寄与する塗膜焼付温度は現行120℃であるが, 下塗り塗料を110℃, 上塗り塗料を130℃とした方が良い。
  • 小石 真純
    1977 年 50 巻 10 号 p. 580-589
    発行日: 1977/10/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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