色材協会誌
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51 巻, 11 号
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  • 伊藤 征司郎, 長谷川 昌樹, 桑原 利秀
    1978 年 51 巻 11 号 p. 635-640
    発行日: 1978/11/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    Ni2+と (NH4) 2HPO4とからNH4NiPO4系化合物を湿式合成し, このものを焼成してα-Ni2P2O2系黄色顔料を製造した。
    その結果, Ni2+と (NH4) 2HPO2との混合比および熟成温度の相違によって, NH4NiPO4・H2O, NH4NiPO4・6H2OおよびNi3 (PO4) 2・8H2Oの3つの化合物が生成するが, そのうち, 色彩的にはNH4NipO4・6H20を焼成して得たα-Ni2P4O7がすぐれていた。特に, Ni2+と (NH4) 2HPO4との混合比を1 : 10とし, 60℃で熟成して得たNH4NiPO4・6H2Oを1,150℃で焼成したものが, もっとも鮮明な黄色を呈した。
  • 粘度による簡便な相転移検出法
    小林 陽子
    1978 年 51 巻 11 号 p. 641-645
    発行日: 1978/11/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    乳化重合法でつくった単分散ラテックスは,その粒子濃度とイオン濃度が適当な時,美しい虻彩色を示す。
    この発色状態にあるラテックスは,分散状態のまま配列し,Close pack型の擬結晶構造をとっている。
    また,ある条件のもとでは,この結晶構造相と不定形構造相は共存し,前者は高密度のため虹彩色を示す沈殿となり,その上に白色不定形相が生じる。
    ラテックスにおける結晶相,不定形相およびその共存領域の存在は,イオン濃度~粒子濃度のPhase Diagramで示されている。
    この現象は統計力学のKirkwood-Alderの相転移理論で説明でき,粒子濃度50%以下では不定形状態,55%以上では結晶状態,50~55%の間では両者の共存とされる。
    この結晶→不定形の変化,すなわち固体→液体の相転移は,虹彩色→白色の変化により識別できる。
    しかし,色の変化はラテックスの表面のみの現象で,ラテックスの系全体にわたる構造形成か否かは不明である。
    そこで粘度測定によりこれを確かめてみようとした。本報文では,ラテックスの粘度とイオン濃度と発色の関係を調べた。その結果ラテックスは発色状態から白色に変る時,粘度は急激な減少をすることがわかった。
    ラテックスの虹彩色→白色の変化は,、bulkの結晶相→不定形相の相転移が,起こった結果であると結論された。
  • 斎藤 肇, 梶原 鳴雪, 倉地 育夫
    1978 年 51 巻 11 号 p. 646-650
    発行日: 1978/11/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    オキジ塩化リンPOCl3とアンモニアNH3との反応により, ホスホリルトリアミドPO (NH2) 3を合成した。このPO (NH2) 3とホルムアルデヒドCH3Oとを窒素下にて室温で反応させた。PO (NH2) 3とCH2Oとのモル比は, 1 : 2, 1 : 3, 1 : 8である。ペーパーク顧々トグラフ法を用いて反応時間を測定した。また赤外吸収スペク下ル, 1H-NMRスペクトルなどの化学分析の他に, DTAやTGなども測定した。その結果, 反応比1 : 8の時には, 40分で付加反応は終了し, 生成物がホルムアルデヒドめ付加体であることが確認された。
    次に, この付加体PVVAとを反応させて, 難燃フィルムを作る試みをした。フィルムは, フィルム成形器を用い作製した。これらのフィルムの難燃性は, 酸素指数試験法を用いた。その結果, 0.1値はP/C=0%の時には, 17.5, P/C=1.16%の時には, 25.0, P/C=4.02%のときには29.0, P/C=4.35%のときには, 30.0であった。これらの結果から, PO (NH2) 3のホルムアルデヒド付加体が, かなりの難燃効果を有していることが判明した。
  • 青木 由郎
    1978 年 51 巻 11 号 p. 651-655
    発行日: 1978/11/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 保坂 洋
    1978 年 51 巻 11 号 p. 656-660
    発行日: 1978/11/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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