色材協会誌
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54 巻, 8 号
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  • 田辺 弘往, 篠原 稔雄
    1981 年 54 巻 8 号 p. 469-473
    発行日: 1981/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    3wt%塩化ナトリウム水溶液中での塗装鋼板の電位, 分極抵抗に及ぼす溶存酸素の影響を検討した。中性環境下で塗装鋼板が使用されることは多いが, その腐食挙動を電気化学的方法により検討することは困難とされることが多い。その理由は塗膜の高抵抗が測定を妨害するからとされている。筆者らはすでに, 高抵抗塗膜塗装鋼板の分極挙動を, カレントインタラプター法の適用によって測定することを可能にした。
    本研究では, これまで溶存酸素の塗装鋼板の腐食挙動におよぼす影響に関して検討されることが少なかったことに着目した。具体的には電位測定と分極低抗の測定によって溶存酸素の影響を明らかにすると共に, 本実験により塗装鋼板を試験液に浸セキした状態での溶存酸素の透過性測定の可能性を明らかにした。
  • 顔料粒子の調整 (第III報)
    中原 藤也
    1981 年 54 巻 8 号 p. 474-480
    発行日: 1981/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    沈殿から得られた硫化カドミウムとヨウ化カリウムの混合物を加熱処理し, 加熱処理過程における硫化カドミウムの色調の変化を検討した。
    加熱処理は300-500℃, 2時間の条件で行なった。沈殿から得られた硫化カドミウムとヨウ化カリウムの混合割合は1 : 0.5 (モル比) であり, 熱処理生成物は0.02-1.8μの平均粒子径をもつ粒度のそろった球形の硫化カドミウム粒子である。同じ硫化カドミウムを単独で同条件加熱処理し, 諸性質の比較の対象とした。
    加熱処理された試料は分光反射率曲線X線回折図形, 電子顕微鏡写真, 比表面積の測定結果から検討された.
    熱処理温度の上昇とともに彩度, 明度は大きくなり, 色相は浅色化するが, ヨウ化カリウムと混合して加熱処理したものは, 500℃で彩度, 明度は小さくなり, 色相が深色化することが認められた。色調の変化は熱処理温度350℃までは結晶性, 相転移および粒子径が影響し, 350℃以上では特に粒子径の影響が強いことがわかった。また, 彩度, 明度が大きく, 黄色みのもっとも強い色調を示すのは粒子径が可視光線の波長程度の大きさであることが認められた。
  • 佐藤 富次郎, 横手 正夫
    1981 年 54 巻 8 号 p. 481-489
    発行日: 1981/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    フユナレノン系色素の合成に関連して新規な紫色系色素2一アリールアミノフェナレノン類, および黄色系2-置換アミノフェナレノン類を合成した.これら化合物の吸収スペクトルおよび染料としての諸性質について検討した。
    2-アリールアミノフェナレノン類では可視吸収スペクトルのνmaxとHammettのσおよびIRスペクトルのNH吸収波数とσとの問では直線関係 (γ=0.992, γ=0.937) が得られた。ポリエステル布に対する染着性は1-アミノ-4-ヒドロキシアントラキノンと同程度で, 色調は赤紫色系であった。耐光および耐昇華性には劣るが, アミノ基の電子密度を減少する置換基を導入すれば堅ろう性は著しく向上することがわかった。また, これら化合物はいずれも良昇華性である。
    アシルアミノフェナレノン類はポリエステル布を黄色に染色し, 耐光および昇華性が良好であることから熱転写捺染用染料として有望であるとの知見を得た。またジアシルアミノフェナレノン類は耐光, 耐熱および耐溶剤悼が良好であり顔料への応用が期待でぎる。
  • 佐藤 弘三
    1981 年 54 巻 8 号 p. 490-505
    発行日: 1981/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 芳賀 幸明
    1981 年 54 巻 8 号 p. 506-516
    発行日: 1981/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 前田 重義
    1981 年 54 巻 8 号 p. 517-526
    発行日: 1981/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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