PbCrO
4とアマニ油変性アルキド樹脂の相互作用を熱分析法を用いて検討した。
アマニ油変性アルキド樹脂の構成成分であるグリプタル樹脂およびアマニ油を選び, 同じ方法で測定を行って比較検討した。
測定試料は3種のものを調製し, 熱天秤と示差熱分析で測定した。第1タイプは有機化合物のみ, 第2タイプはPbCrO
4と有機化合物混合直後のもの, 第3タイプは混合物を空気中で3,000時間保存したものとした。いずれの試料でも, PbCrO
4は触媒作用を示し, 熱酸化分解反応を促進した。
第3タイプの試料は第1タイプの試料に比し熱酸化分解が大きかった。また, アマニ油とアマニ油変性アルキド樹脂はPbCrO
4の共存により300~500。Cで激しく酸化分解反応をおこした。
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