色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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55 巻, 12 号
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  • アマニ油変性アルキド樹脂とPbCrO4混合物の熱分析
    高岡 京
    1982 年 55 巻 12 号 p. 857-863
    発行日: 1982/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    PbCrO4とアマニ油変性アルキド樹脂の相互作用を熱分析法を用いて検討した。
    アマニ油変性アルキド樹脂の構成成分であるグリプタル樹脂およびアマニ油を選び, 同じ方法で測定を行って比較検討した。
    測定試料は3種のものを調製し, 熱天秤と示差熱分析で測定した。第1タイプは有機化合物のみ, 第2タイプはPbCrO4と有機化合物混合直後のもの, 第3タイプは混合物を空気中で3,000時間保存したものとした。いずれの試料でも, PbCrO4は触媒作用を示し, 熱酸化分解反応を促進した。
    第3タイプの試料は第1タイプの試料に比し熱酸化分解が大きかった。また, アマニ油とアマニ油変性アルキド樹脂はPbCrO4の共存により300~500。Cで激しく酸化分解反応をおこした。
  • 微量接触反応装置を用いた顔料の酸-塩基特性の評価
    福井 寛, 斎藤 力, 田中 宗男
    1982 年 55 巻 12 号 p. 864-871
    発行日: 1982/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    顔料表面の酸性点・塩基性点を評価するために, 顔料によるイソプロピルアルコールの脱水・脱水素反応活性を微量接触反応装置で測定した。
    顔料はイソプロピルアルコールの分解生成物から次の4種類に分類できた。
    1.主にプロピレンを生成する顔料
    2.主にアセトンを生成する顔料
    3.アセトンとプロピレンを生成する顔料
    4.イソプロピルアルコールを分解させない顔料活性点の構造を明らかにするために, ピリジンまたは酢酸を顔料に添加し, 添加前後のイソプロピルアルコール分解活性の比較から反応機構を検討した。それらの結果から分解経路は次の3つのタイプに分類できた。
    経路1.酸性点のみが作用して脱水反応が生じる経路経路
    2.酸性点が主であるが塩基性点も補助的に作用し脱水反応が生じる経路経路
    3.塩基性点が主であるが酸性点も補助的に作用し脱水素反応が生じる経路
  • シリコンポリエステル樹脂系塗装鋼板の耐久寿命の予測
    竹島 鋭機, 川野 敏範, 高村 久雄
    1982 年 55 巻 12 号 p. 872-882
    発行日: 1982/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    筆者らは, 塗装鋼板の耐久寿命をできるだけ短期間の試験で予測する方法について検討している。筆者らの検討している方法で, ポリエステル樹脂系塗料を塗装した鋼板の耐久寿命予測を試みた結果については, 第1報ですでに報告した。本報では, 樹脂系の異なるシリコンポリエステル樹脂系塗料を塗装した鋼板を外装建材に使用する場合の耐久寿命予測についても, 本法の適用が可能であるかを検討した。
    その結果・シリコンポリエステル樹脂系塗装鋼板についても本法による耐久寿命予測が可能であることがわかった。また, シリコンポリエステル樹脂系塗装鋼板は, ポリエステル樹脂系塗装鋼板に比べると, 光沢低下や変色などの外観変化よりもむしろ塗膜の硬度や吸水率などの物理的変化が小さい点で, 耐摩耗性および耐食性に優れていることがわかった。
  • 稲村 健, 品田 登
    1982 年 55 巻 12 号 p. 883-893
    発行日: 1982/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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