色材協会誌
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55 巻, 11 号
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  • 宇津 木弘, 遠藤 敦, 鈴木 昇, 萩原 伸二, 梅村 光彦, 福田 十三雄
    1982 年 55 巻 11 号 p. 787-795
    発行日: 1982/11/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    石英粉体あるいはシリカゲルを充てん剤とした場合の遠心式液体クロマトグラフによるオイルグリーンの分離および溶離液 (トルエン) の流動が検討された。その結果, 次の事柄が認められた。 (1) 回転速度Nに対する流量QはQ=KN2で表わされる (Kは溶離液あるいは充てん剤の物性および装置定数などを含む定数) 。 (2) 色素の保持時間tRはπ (r23-r22) h/Qに比例し, 比例定数はε (1+K) である。ここにπ (r23-r22) h, εおよびKは充てん剤の充てん容積, 空隙率および分配に関する係数を表わす。 (3) 色素の保持容積は充てん量一定の場合には流量に関係なく一定である。 (3) 色素の保持容積は充てん剤の充てん量に比例し, 比例定数はε (1+K) /ρ (1一ε) であることが確かめられた。 (5) オイルグリーンはシリカゲルにより黄色成分および青色成分に分離するが, 石英では分離しない。 (6) 分離能, 微小円環要素数の検討から, カラムクロマトグラフィーでのプレートの代りに等容積の同心円状に配列した微小円環要素を考えるならば, 遠心式液体クロマトグラフィーはカラムクロマトグラフィーでのプレート理論と同様な分離機構で説明可能である。
  • 村上 泰弘, 広瀬 勉, 鄭 基市, 土師 陽子, 龍井 浩志, 西田 光儀
    1982 年 55 巻 11 号 p. 796-803
    発行日: 1982/11/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    塗料の流動性改善などに使われている粉体17種 (体積分率0.036~0.13) をそれぞれ重合アマニ油中に分散させてロールミーリングし, 分散が進むにつれて流動性がどのように変化していくかを調べた。
    親水性粘土8種は分散が進行しても流動性はニュートン流体のまま変わらず, 超微粒子状シリカ5種及び繊維状粉体3種ははじめ非ニュートン流体であったが, ミーリングによって降伏値が低下していった。有機ベントナイトは分散の進行によりニュートン流体から非エユートン流体になり降伏値が高くなっていった。Cassonプロットを用いて構造の形成が降伏値に, 見かけの体積分率がCasson粘度に反映すると考え, 粉体の物性に対応させながら定性的に検討した。
    また, ベントナイトを使い, ロールミルの生産量Qmとロ一ル通し回数Nを変えて分散度 (つぶゲージ値G) を測定し, GocN-0.25Qm0.33という結果を得た。
  • アクリル・メラミン系樹脂の硬化挙動に及ぼすアクリル共重合体の計算ガラス転移温度の効果
    出雲 孝治, 山本 聰
    1982 年 55 巻 11 号 p. 804-811
    発行日: 1982/11/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    同一モノマー成分で計算ガラス転移温度 (Tg calc.) のみ異なる4種のアクリル共重合体を合成した。各共重合体について溶融粘度 (η) を測定し, 流動に対する見かけの活性化エネルギー (ΔE (η)) を算出した。さらに各共重合体を用いてメラミン樹脂硬化したときの硬化挙動をDSA法により追跡し, 硬化に対する見かけの活性化エネルギー (ΔEα) を算出した。その結果, アクリル共重合体のTg calc.が高くなればηは大きくなり, 硬化速度定数 (k) は小さくなる傾向を示した。また, ΔE (η) とΔEaとはほぼ直線関係にあった。このことは検討した反応系における硬化挙動が反応系の粘度すなわち, アクリル共重合体の主鎖セグメントの運動性に大きく影響される拡散律速反応であることを示している。
  • メラミン樹脂分離条件の検討
    大栗 弘之
    1982 年 55 巻 11 号 p. 812-817
    発行日: 1982/11/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    市販の塗料用メチル, ブチル化メラミン樹脂について各種化学結合型充てん剤を用い, 逆相系で分離条件を検討した。その結果ニトリルシリカ系カラムを使用し, 適切な条件を選べばキャリヤーとして水/メチルアルコールのみで良好な分離が得られることが分かった。
  • 荒木 一男
    1982 年 55 巻 11 号 p. 818-828
    発行日: 1982/11/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 緑・青・紫色顔料
    大倉 研
    1982 年 55 巻 11 号 p. 829-837
    発行日: 1982/11/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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