色材協会誌
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55 巻, 7 号
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  • 藤谷 俊英, 佐藤 忠明
    1982 年 55 巻 7 号 p. 459-468
    発行日: 1982/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    顔料・樹脂および溶剤問の相互作用の形式を知るため, 顔料に対する溶剤の付着張力を測定して, 付着張力と溶解度助変数との関連性について検討した。その結果, 以下の事実が明らかとなった。
    1.付着張力とHansenの水素結合性溶解度助変数δとの間には, 明確な関連性が存在し, その関係は顔料の種類により異なった。
    2.顔料は, 溶剤の付着張力とδとの関係により, 3種類に分類されることが明らかとなった。すなわち, 付着張力とδとの関係において,
    a) Aタイプ : 1個の最大付着張力値を持ち, その値が大きく, δにより急激に変動する顔料。
    b) Bタイプ : 1個の最大付着張力値を持ち, その値が小さく, δにより急激には変動しない顔料
    c) Cタイプ : 2個の極大付着張力値を持ち, その値が大きく, δにより急激に変動する顔料。
    3.Aタイプに属し, 小さいδの溶剤で, 付着張力が最大となる顔料はマレイン酸樹脂溶液中で容易に分散し, δHが大きい溶剤で, 付着張力が最大となる顔料はブチル化メラミン樹脂溶液中で容易に分散した。Cタイプに属する顔料はいずれの樹脂溶液中でも容易に分散した。また, Bタイプの顔料は, いずれの樹脂溶液中でも分散しにくかった。
  • 坪田 実, 滝原 祥夫, 植木 憲二
    1982 年 55 巻 7 号 p. 469-474
    発行日: 1982/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    焼付アクリル樹脂塗膜の物性, 特にその付着性に及ぼす樹脂組成・顔料濃度・触媒・焼付条件の影響を明らかにする目的で実験を行なった。各種組成のアクリルプレポリマーとメラミン橋かけ剤 [ヘキサメトキシメチルメラミン (HMMMと略す) とブチル化メラミン樹脂] からなる塗膜について, 各種付着試験法を用い付着強さを測定した。同時に, 付着機構の解明のための諸物性, すなわち塗膜の応力~ひずみ性・動的粘弾性の温度依存・膨潤度などを測定した。
    実験結果をまとめると次のとおりである。
    (1) 塗膜の化学組成や触媒の有無と付着強さの関係から, 一般に塗膜の硬脆化に伴い付着強さは低下した。このことは塗膜の付着は単なる界面現象ではなく, 塗膜バルクの物性にも支配されることを示唆する。
    (2) 鋼板への直接付着と電着塗膜への付着には, 実験の範囲内で大きな差異が認められた。このことは, 塗料の配合・焼付条件設計に十分配慮しなければならないことがわかる。
    (3) 塗膜の付着強さ~PVC関係はいずれも極大点をもつ曲線を示した。チタン白 (TiO2) 系塗膜の方がカーボンブラック (CB) 系より付着強さが大きく, 顔料/ビヒクル問相互作用が大きかった。また, エナメル化により, 電着塗膜との層間付着性は向上した。
    以上の結果について考察した。
  • 名倉 修
    1982 年 55 巻 7 号 p. 475-487
    発行日: 1982/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 川村 二郎
    1982 年 55 巻 7 号 p. 488-498
    発行日: 1982/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 出雲 孝治
    1982 年 55 巻 7 号 p. 499-508
    発行日: 1982/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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