色材協会誌
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55 巻, 8 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 多留 康矩, 高岡 京
    1982 年 55 巻 8 号 p. 537-544
    発行日: 1982/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    食品添加用タール系色素の空気中における熱減量過程を熱天秤および示差熱分析により測定し, この熱分解物をIRスペクトルおよび元素分析により検討した。これらの色素は室温から600℃の間で3または4段階で減量変化を起こした。第1減量域では吸着水または結晶水が脱離し, 変色は第2減量域で生じた。
    サンセットエローFCFは20~590℃で3段階で減量した。第2減量域 (320~420℃) でアゾ基の分解とOH基から水素の脱離が起こった。
    エリスロシンは100~800℃で4段階で減量した。第2減量域 (240~360℃) では主に炭素環式ケトンをもつ環が分解し, 第3減量域 (360~450℃) ではNaCO3, H2CO3, I2の混合物を経てNaIが生成された。
    ファストグリーンFCFほ20~580℃で4段階で減量した。第2減量域 (240~300℃) ではエチル基と窒素の-部が脱離し, 第3減量域 (310~430℃) でインシアナート化合物が生成された。
    インヂゴカーミンは20~550℃で4段階で減量した。第2減量域 (340~470℃) で複素環の分解が起こった。
  • 荻原 公彦, 富岡 貞幸, 江角 邦男, 目黒 謙次郎
    1982 年 55 巻 8 号 p. 546-552
    発行日: 1982/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    オリゴマー型活性剤として, アクリル酸とアクリロニトリルとより成る共重合体型オリゴマーを, 一般のアニオン性活性剤としてドデシル硫酸ナトリウム (SDS) をそれぞれ用いて, TiO2およびα一Fe2O3粒子に対する水中での分散作用を, 粒度分布およびζ電位を測定することにより評価した。Alcl3で分散させたTiO2, あるいはFeCl3で分散させたα-Fe2O3ヘオリゴマー型活性剤またはSDSを添加した時, 顔料粒子はオリゴマー型活性剤またはSDSを少量添加すると凝集し, さらに添加すると再び分散した。オリゴマー型活性剤は, SDSよりも低濃度で凝集再分散を起こした。また粒子に対する電荷付与能力もSDSより大きかった。さらにオリゴマー型活性剤同志では, 分子中のアクリル酸単位の割合の多いものの方が, 低濃度で凝集再分散を起こした。
  • 高橋 一暢, 南 秀一, 重松 満, 大八木 義彦
    1982 年 55 巻 8 号 p. 553-557
    発行日: 1982/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    さび止め塗料中の鉛の定量法として, 原子吸光法とJISK-5400の方法との2つの方法について比較検討した。
    原子吸光法では, さび止め塗料 (鉛含有量 : 6.60~68.6%) を濃硝酸で湿式分解した後, 検量線法により鉛を定量した。測定条件は, アセチレンー空気の少燃料フレーム (測定波長 : 283.3nm) および水素-空気の多燃料フレーム (測定波長 : 217.0nm) の両条件を使用した。その結果, 5回の繰り返し実験で得られた標準偏差パーセントは0.6~1.6%, 回収率は96.0~100%, 分析所要時間は10試料につき約4~5時間であった。また, JISK-5400の方法では, 5回の繰り返し実験で得られた標準偏差パーセソトは0.7~3.8%, 回収率は91.2~98.6%, 分析所要時間は5試料につき約12~14時間であった。
    以上の結果より, 塗料中の鉛の定量法として原子吸光法がJISK-5400の方法より精度, 正確さおよび迅速性においてすぐれていることがわかった。
  • 佐藤 弘三
    1982 年 55 巻 8 号 p. 558-569
    発行日: 1982/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 長倉 稔, 梅沢 保男, 風間 孝夫, 西条 博之, 坂井 淳, 橘 孝二, 田中 宗男, 彦坂 道邇, 山本 史夫
    1982 年 55 巻 8 号 p. 570-589
    発行日: 1982/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 松浦 勝彦
    1982 年 55 巻 8 号 p. 590-599
    発行日: 1982/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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