色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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56 巻, 11 号
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  • 松野 昂士, 小石 真純
    1983 年 56 巻 11 号 p. 699-706
    発行日: 1983/11/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    水酸化カルシウム懸濁液と二酸化硫黄との半回分式不均一反応系 (<40℃) に三リン酸ナトリウム, ピロリン酸ナトリウム, あるいはリン酸水素ニナトリウムを少量共存させることにより, 亜硫酸カルシウム半水和物球晶が高収率で得られた。反応温度および上記添加物濃度を変えることにより, 上記反応系から亜硫酸カルシウム四水和物結晶が得られた。添加物の効果の大きさの順は三リン酸ナトリウム>ピロリン酸ナトリウム>リン酸水素ニナトリウムであった。
    上記リン酸塩を加えて, 半回分式均一系反応を繰り返し行うことにより, 多層構造を有する半水和物球晶が得られた。また, 上記リン酸塩の添加により, 連続式不均一系反応によっても, 高密度の放射状構造を有する半水和物球晶がきわめて収率よく生成した。
  • 宇津木 弘, 遠藤 敦, 鈴木 昇, 高崎 完二
    1983 年 56 巻 11 号 p. 707-715
    発行日: 1983/11/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    遠心式液体クロマトグラフによる色素のトルエン溶液からの色素の流動及び分離機構を検討した。充テン剤を通しての色素の流動は同心円を描いて流動するが, 半径方向成分のみが関与し, 回転方向成分は関与していない。充テン剤は等容積の同心円状に配列した微小円環要素群から成るとし, 各要素がカラムクロマトグラフィーでの有効段と同じ作用をすると仮定すれば, 遠心クロマトグラフでの色素の分離もカラムクロマトグラフィーでのプレート理論に準じた取扱いで説明可能であることが認められた。この取扱いで求められる分配係数は, 吸着平衡測定結果から求められる分配係数と良い一致を示すことが認められた。
  • 渡辺 鋼市郎, 甘利 武司
    1983 年 56 巻 11 号 p. 716-721
    発行日: 1983/11/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    紙用, プラスチック用および金属板用と, 用途の異なった三種類のオフセットインキの乾燥塗膜についてクリープ挙動を, 自作の鋭敏クリープ測定機により測定した。クリープ変形を回復可能な遅延弾性機構によるものと, 流動, 破壊等をともなう永久変形機構に分けて考察を進めた。乾燥にともない形成される三次元網目構造が前者の機構に対応し, セグメント間の流動あるいは弱い網目構造の破壊が後者に対応し, 非線形性を示すものと考えられる。存在する網目の量は定常状態コンプライアンスで, 永久変形の程度はクリープ粘度で評価した。その結果, プラスチック用インキ膜のクリープ挙動は, 変形のほとんどが回復可能な弾性変形によるもので柔軟性に富むが, 紙用オフセットインキ膜は弾性回復も示すが, 網目の破壊に基づく永久変形量も多い脆いものであることが量的に示された。形成された網目機構の非線形性を, 荷重に依存したクリープ挙動の面から検討した結果, 網目の生成要因が分散媒の形成する一次結合的な化学的架橋によるものと, 顔料粒子の充テン効果が主体となる弱い網目構造に分類でき, クリープ挙動の非線形性は特に後者による影響が大であることが指摘できる。
  • 大郷 保治
    1983 年 56 巻 11 号 p. 722-728
    発行日: 1983/11/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 居谷 滋郎
    1983 年 56 巻 11 号 p. 729-736
    発行日: 1983/11/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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