色材協会誌
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56 巻, 2 号
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  • 鎖停止型アルキド, メラミン樹脂塗膜の力学的性質
    桐生 春雄, 熊野谿 従, 増田 初蔵, 佐藤 弘三
    1983 年 56 巻 2 号 p. 65-72
    発行日: 1983/02/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    脂肪酸変性したペンタエリスリトール・フタル酸系アルキド樹脂とブチル化メラミン樹脂をブレンドした熱硬化塗膜の力学的性質に及ぼす安息香酸 (BA) の影響について検討した。その結果を要約すると, 次のようである。
    (1) 変性脂肪酸の種類と油長がペンタエリスリトール・フタル酸系アルキド樹脂とグリセリン・フタル酸系アルキド樹脂では, 前者の剛直な分子構造により塗膜のガラス転移温度Tgは後者より高い。
    (2) 変性脂肪酸量が一定でBA量を変えたアルキド樹脂の硬化塗膜は, BA量の増加によりTgが低下する。しかし変性脂肪酸量が1.0~0.9mole以下の場合には, BA量0.1~0.2mo1eにTgのピークが現われる。
    (3) 硬化塗膜の静的ヤング率はBA量の増加とともに直線的に増大し, また内部ひずみはBA量0.2~0.3moleまでは増加とともに急減する。そしてこれ以上のBA量ではほぼ一定になる。
    (4) 硬化塗膜の振かん硬さHpはTgに比例し, Hpは塗膜の粘弾性を反映している。
  • エステル化したシリカおよび酸化チタン表面におけるスダンIおよびタートラジンの合成
    鈴木 充, 伊藤 征司郎, 桑原 利秀
    1983 年 56 巻 2 号 p. 73-79
    発行日: 1983/02/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    シリカの表面シラノールあるいは酸化チタンの表面水酸基を, 3ーフェニルー1ープロパノールでエステル化してこれらの金属酸化物表面にベンゼン核を有するアルコキシ基 (3-フェニルー1-プロポキシ基) を導入し, 次いで, このベンゼン核を利用して表面基をスダンIおよびタートラジン (食用黄色4号) に類似の構造に誘導して, シリカあるいは酸化チタンを核とする赤色および黄色の顔料を製造し, 顔料的見地から諸特性を調べた。
    その結果, 本法で製造した顔料の色彩は, それぞれ対応する染料やその水溶液に近似した色彩を呈し, 真比重やインペイカは核として用いた金属酸化物にほぼ対応した値となった。このことから, 表面基を任意に既存の有機色素に類似の構造に誘導することにより, 容易に多数の色彩の顔料が製造できることを, また, 核となる酸化物を選択することにより, インペイカも容易に調整できることを確認した。さらに, 耐熱性や耐光性についても調べた。
  • 橋かけの機構と促進法
    幕内 恵三, 朴 完彬, 高木 徹, 片貝 秋雄, 荒木 邦夫
    1983 年 56 巻 2 号 p. 80-87
    発行日: 1983/02/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    エマルション状態でのポリマーの橋かけ機構とその促進法を, 酢ビエマルションやアクリルエマルションを用いて検討した。i-プロパノールなどのラジカル捕捉剤の添加効果から, エマルションポリマーの橋かけは, 水の放射線分解生成物であるOHラジカルによって促進されることを明らかにした。さらに橋かけを促進するため, 一連のポリエチレングリコールジメタクリレートの橋かけ促進効果を比較した。その結果, この種の多官能性モノマーの添加により橋かけは促進され, この効率はエマルション中のポリマーに依存することを明らかにした。親水性の多官能性モノマーを用いて橋かけしたエマルションポリマーからは, 吸水しても白化しないフィルムが得られた。
  • 新聞博報の活用を中心として
    竹谷 一郎
    1983 年 56 巻 2 号 p. 88-96
    発行日: 1983/02/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 太田 恵三
    1983 年 56 巻 2 号 p. 97-104
    発行日: 1983/02/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 小石 真純
    1983 年 56 巻 2 号 p. 105-108
    発行日: 1983/02/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 浜平 英三
    1983 年 56 巻 2 号 p. 109-124
    発行日: 1983/02/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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