色材協会誌
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56 巻, 7 号
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  • 熱硬化性エマルションの合成
    幕内 恵三, 高木 徹, 江草 茂則
    1983 年 56 巻 7 号 p. 443-448
    発行日: 1983/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    メタクリル酸n-ブチル, メタクリル酸2-ヒドロキシエチルおよびアクリル酸の乳化共車合を放射線およひ過硫酸アンモニウムによって行った。放射線による乳化重合は線量率および重合温度の選択により, 過硫酸アンモニウムを開始剤とする乳化重合と同程度の重合速度が得られた。両重合法のモノマーの消費挙動には差が認められなかったが, 放射線乳化重合では, 水溶性成分の生成が少なく, 細かい粒子径のエマルションが得られたエマルションの機械的安定性, メラミン樹脂や水溶性樹脂との相溶性および中和後の粘度に着目し, 放射線乳化重合の方式および乳化剤の選定を行った。その結果, 橋かけ性のモノマーを少量用い, 乳化剤としてノニルフェニルポリオキシエチレン (P : 2) 3- (スノホン酸ナトリウム) -2 (ヒドロキシ) プロピル一テルおよびHLBが16のポリエチレングリコルノニルフェニルエーテルを併用した半連続回分式乳化重合法が最適であることを見いだした。
  • べんがらと酸化チタンの分散
    石上 裕, 鈴木 茂, 山崎 信助
    1983 年 56 巻 7 号 p. 449-456
    発行日: 1983/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    アニオンオリゴソープ同族体として, 側鎖アルキル基鎖長およびけん化度の異なるマイレン酸ジエチル・アルキル [C2~C16ビニルェーテル交互共低重合体 (n<10) のけん化物] を分散剤に用い, 親水性顔料であるべんがら5種および酸化チタン2種の微粒子に対する水系での分散作用について研究を行った。これらのオリゴソープ同族体は, 顔料粒子表面にアルキル基が吸着してオリゴマー吸着層を形成し粒子に負荷電を付与するため, モノソープよりも優れた分散作用を示した。しかも, これらのオリゴソープは温度や共存物質に対して安定で, 低起泡性であり, さらに水と有機溶剤の双方に可溶であるという特長を有していた。また, オリゴソープは側鎖アルキル基鎖長およびけん化度に依存して分散挙動が相違するが, 一般にアルキル基がC2とC4のものが低濃度であっても有効であった。さらに, べんがらの中で比較的疎水性のものおよびアナターゼ型酸化チタンに対しては, アルキル基鎖長がC8以上と長いか, またはけん化度の小さいオリゴソープが0.1%以上の濃度で大きい分散作用を示した。
  • EMMAQUA試験機による塗膜の劣化挙動
    竹島 鋭機, 川野 敏範, 高村 久雄, 加藤 繁道
    1983 年 56 巻 7 号 p. 457-470
    発行日: 1983/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    EMMAQUA試験機による熱硬化性および熱可塑性樹脂塗装鋼板の塗膜劣化現象について検討した。その結果, 次のことがわかった。
    (1) EMMAQUA試験機では, 時刻および季節によって集光量が変化するとともに, 試料の取付け位置および試料の色によって板温が異なる。
    (2) EMMAQUA試験機で集光された光線は, 紫外線光量が少なく赤外線光量が多いので, 太陽光線とは波長分布が異なる。これは, 反射板の光線反射特性に起因している。
    (3) アルミニウム製の反射板は優れた光線反射特性を有するが, 経時変化によって紫外線波長域の反射特性がかなり低下する。一方, BA仕上げのステンレス鋼製反射板は, アルミニウムよりも反射特性が劣るものの経時変化は少ない。
    (4) EMMAQUA試験時に, 試料の前面に赤外線吸収フィルターを取り付けることによって, 試料の熱劣化がかなり抑制できる。
    (5) 熱硬化性と熱可塑性樹脂塗膜とで, EMMAQUA試験機による劣化促進性は著しく異なる。すなわち, 高温耐熱性の劣る熱可塑性塩化ビニル樹脂系塗膜は, 高温耐熱性の良好な熱硬化性ポリエステル樹脂系塗膜などに比べると, EMMAQUA試験の促進率が大きいとともに, 明らかに塗膜表面の熱劣化が認められる。
  • 佐藤 弘三
    1983 年 56 巻 7 号 p. 471-483
    発行日: 1983/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 星野 信夫
    1983 年 56 巻 7 号 p. 484-491
    発行日: 1983/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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